奈良の古本屋・智林堂店主のブログ 古書買取強化中


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by 智林 椰子生(ともばやし やしお)
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谷口雅男『ふるほん文庫やさんの奇跡』と会社長失踪の謎

このところ、就眠の友に谷口雅男『ふるほん文庫やさんの奇跡』を読み返している。谷口氏が経営する古書店と図書館をほったらかしにしたまま目下失踪中というニュースに接したからだ。
この自伝的な本は何度も読んで内容はわかっているのだがそれでもついつい読んでしまう。古本屋の書いた本としては破格の面白さだ。
でも、どうしてもわからないことが2つある。そもそも、なぜ文庫本オンリーなのか。新書や単行本には一切興味がないのだろうか。文庫本という判型が好きなのはわかる。当店の客にも文庫しか買わない人がいる。しかし、個人の趣味ならともかく商売的には文庫一本に絞るのはどう考えても不利なのだ。文庫本だけではやっていけない。これは古本屋なら誰でもそう思うはず。文庫だけで得られる利益より、それ以外の本も置いていたら得られたであろう逸失利益のほうが大きい。誰もやらないのはそれなりの根拠と理由があるのだ。
神田には「文庫川村」という専門店が昔からあるが、それは例外中の例外。好立地に恵まれ店を拡大したりせず厳選した本を置いているからこそできること。それにあそこは新書や単行本も少しは扱っていたと思う。
次に谷口氏が文庫本の巨大な古書店だけでなく図書館まで造ってしまったという点。これはどうしても理解できない。書店と図書館というのは本来相反する関係にあるものだしな。大企業が美術館を設立するように、本業で儲かりすぎて余剰資金で造るならわかるがそうでもなさそうだ。むしろ内情は火の車だったようで、それで今回の失踪劇ということになったのだろう。
株式会社だから株主も債権者もいるはず。建物の貸手も家賃を滞納されたままで困惑しているという。そして何より残された膨大な本の救済のためにも会長は出てきてほしいものだ。
by chirindo-tensyu | 2013-08-26 18:33 | Comments(2)
Commented by いっちー at 2013-09-27 22:44 x
豊田市にあった頃に聞いてみた事があります。
「文庫本専門とうたっているのだから他の本は入れられない。」
と看板に嘘をつかずにいたいとの意向でした。
それにしても驚きました。残念です。
Commented by chirindo-tensyu at 2013-09-28 13:04
残念な結果になりましたが、人と違うことをしたいという意気込みはよくわかるのです。ただビジネスは情熱だけではできないということですね。

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