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奈良の古本屋・智林堂店主のブログ 古書買取強化中


古書店店主がつづる本と旅に明け暮れる日々..  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  【 智林堂書店 】     (電話)0742-24-2544   近鉄奈良から徒歩5分 もちいどのセンター街内 
by 智林 椰子生(ともばやし やしお)
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カテゴリ:グルジア( 20 )

エレンブルグ『わが回想』で読むグルジア・トビリシの硫黄泉

エレンブルグ『わが回想 人間・歳月・生活』は朝日新聞社から2回刊行されている。
初版は昭36年~函入で全6冊、新装復刊は昭43年~カバー装全3冊。
いずれも現在は絶版になっているようだが、古書価は揃いでもさほど高くはない。
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ロシア文学にありがちな大河小説にも匹敵するようなヴォリュームで、とても全部通読する気はないが、少しずつ拾い読みしている。
どちらかというと文学的な記述より、旧ソ連諸国の地理的な描写などに興味がある。
エレンブルグは旅してまわる作家でもあった。
「それまで私は一度も東洋を訪れたことがなく、古都トビリシが私には『千一夜物語』にでてくる町のように思われた」
現・グルジアの首都トビリシは東洋人にとっても、なぜか不思議に懐かしさを感じさせる町である。作者はトビリシの硫黄泉へよく出かけたという。温泉が市内に湧いているらしく、「旅行人」のバックナンバーに掲載されていた地図をたよりに私も現地で探したが見つけることはできなかった。もう枯れてしまったのかもしれないし、まだなおひっそり存続しているのかもしれない。
by chirindo-tensyu | 2013-12-01 18:13 | グルジア | Comments(0)

グルジアでの怪我で海外療養費給付制度を申請適用

海外で不慮の病気や怪我をし現地の病院で治療を受けたとして、海外旅行保険に入っていなかった場合、全額自己負担とあきらめている人も多いのでは? そんなことはない。日本の国民健康保険に加入していれば、国内での負担額と同じ割合の差額を返還してくれるのだ。これを海外療養費給付制度という。病院ではいちいち教えてくれないから、知らないと損だよこれは。
グルジアでの怪我の治療費は少額であったが、少しでも取りもどせないかと思い奈良市役所の総務課を訪れた。治療費と薬代の領収証を窓口に提出したが、問題となったのは解読困難なグルジア文字で書かれていることで、きちんと和訳文をつけるよう言われた。和訳といっても私の語学力では困難である。
「誰かお知り合いにグルジア語を翻訳してくれる人はいませんか」と窓口のおばさん。いるわけないって。それならもう一度グルジアに行って現地の病院で英訳文でももらってこいと非現実なことを言われたが、そこで引き下がる私ではない。いや、自分で何とか翻訳してきますといって後日、邦文ワープロできちんと打った書類を再提出。もちろん、グルジア語は私には解読できないが、役所の相手だってわかるわけないのだ。要は治療内容、投薬明細などの詳細をというので、もっともらしく日本語に書いておいただけ。証拠として薬の写真と担当医の名刺も提出し、何とか受理される運びとなった。ただし、国内でも3割は自己負担であるから、全額は返還されない。医療費が高額になるようなら、やはり海外旅行保険に入っていた方がよさそうだ。
by chirindo-tensyu | 2012-05-08 19:44 | グルジア | Comments(0)

バクー行寝台列車に乗る前には食料の調達を

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地下鉄でトビリシ中央駅へ出た。バクー行の寝台列車は16時30分発と早い。バクー着は翌11時20分(グルジア時間)だから、19時間がかりの行程だ。切符は前日のうちに購入しておいた。1等寝台が111ラリほど。
早く着きすぎたので駅ビルのおしゃれな店で散髪。金髪の美女?が手ぎわよくしてくれ、刈るだけだが5ラリは安い。奈良でいつも利用する千円カットの店の4分の1だ。
ホームへ出ると、すでに入線ずみの車輛をチェック。値段からしてあまり期待していなかったが、ソ連時代からありそうな旧式の機関車と客車に少し失望。窓の汚れもひどい。これは食堂車や車内販売もないと判断し、食料を買いこんでおくことに。駅にスーパーがあったがあまり欲しいものはなく、スナック菓子とビールにとどめる。
恰幅の良い女車掌に切符を見せて乗りこむ。ホームには警官もいて列車の写真は撮れず。
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1等は2名、2等は4名で1室ということだったが、車輛そのものは多分どちらも同じ。上に取りはずし式のベッドがあるかないかの差だけのようだ。ただ、一人旅の場合この差は大きい。2等だと誰かと相室になる可能性が高いが、1等なら1人で個室として使えることが多い。予想通り、他の客は入ってこなかった。
走り出すとまもなく、女車掌がシーツセットを配りにくる。
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新幹線を思わせる絵柄だが、実際に乗っているのとずいぶんちがうなと苦笑。
ベッドメイキングはできたものの、国境を通過するまではまだ気が抜けないのだった。
by chirindo-tensyu | 2012-04-27 19:00 | グルジア | Comments(0)

トビリシの歴史博物館はあいにくの休館日

喧騒のトビリシに舞い戻ってきた。
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ホテルもまたシェラトンの同じ一室。3日も同じホテルに泊まるのは私としてはきわめて異例のことだ。トビリシのホテルはどこも高く、探しまわってもシェラトンより好条件のところを見つけるのは難しそうだったこともある。
約束の月曜日の朝、病院へ行く。包帯を取って傷口をみて驚いた。あんなに大きく裂けていた傷がほとんどふさがっている。ただし抜糸にはなお数日かかるという。早急に帰国し、後は国内の知り合いの外科医に診てもらうことを告げる。まだ動かさないように、重いものは持たないように注意を受けて別れる。
病院前からバスで繁華街ルスタヴェリ大通りへ。もうこの頃には、ほとんど地図を見ずに町を移動できるようになっていた。
手近なレストランでまずはブランチ。
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ファーム・ディッシュという、羊肉と野菜とチーズの入ったグラタンのような料理。午後は歴史博物館で時間をつぶそうと思ったが、美術館とともにあいにく休館日。裏の公園で持参した下川裕治『世界最悪の鉄道旅行 ユーラシア横断2万キロ』を読みつぐ。公園は例のごとく警官が何人もいて落ち着かないが、まあ治安はよさそうだ。公園で本に読みふけるなど、何年ぶりだろう。そういう時間も旅の醍醐味なのだった。
by chirindo-tensyu | 2012-04-26 18:55 | グルジア | Comments(0)

アルメニア→グルジアの国境越えは楽勝

峠を降りたところの川沿いの茶店で最後の休憩があった。
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周囲には建物もほとんどなく、あたりにはまだ枯木が目立ち、一抹のものさびしさが漂う。
何を好きこのんでとおもうような未舗路を走ってしばらく行くと、見おぼえのある道へ出た。グルジアとの国境である。乗客は全員車から降ろされ、それぞれ出入国手続きをおこなう。グルジアは二度目だしヴィザが要らないので気が楽だ。国境の橋を歩いてわたると、下の川沿いに線路も走っているのが見える。夜闇にまぎれていけば、密入国も容易にできそうな気がする。
グルジア側のイミグレーションは改装中で、今後免税店なども入るようだ。きれいな公衆トイレもあり、こういう最低限の設備はどの国境にも設けてほしいと思う。
全員が車に戻り、グルジア側に入ると、運転手は人が変ったように飛ばしはじめた。牛飼いが牛とともに道路を横切ろうとしているのも、さえぎるように突っ走る。牛飼いの男の顔が少し引きつる。私も驚いた。こういう場合は家畜が優先のはずだが・・・・・・。目的地が近づいて、はやる気持ちもあったのだろうか。
オルタチャラへは16時過ぎに着いた。6時間あまりの行程だ。
by chirindo-tensyu | 2012-04-25 18:04 | グルジア | Comments(0)

再診とアルメニアへの短い旅の決意

翌日土曜日の朝の病院はひっそりしていた。受付も無人。本来は休診日なのかもしれない。
約束の9時過ぎにドクター・ソロモン登場。傷をみて「ウェル」と一言。
薬と注射のことは、こちらが言い出す前に訊かれた。
「注射はちゃんと打ったか」
「イエース」
「どこに打った? ここか」と臀部をしめす。まさか、自分でお尻に打てるわけない。
「ノー」というと、驚いたそぶりで、
「えっ、ではどこに打ったの? 肩か?」
「左の腕ですけど」
「えっ、どれどれ見せてみろ」
今度はこっちが驚く。腕に打ってはいけなかったのか。でも、静脈の注射跡を見せるとそこならまあいいだろうということだった。ショック症状が出るおそれがあるので、アルコールは当分控えるようにいわれる。もう、そういうことは前日に言ってほしかったな。ビールを2杯飲んでしまったではないか。でも、アルコール反応によるショック症状なら大丈夫だろうとは思った。
新しい包帯に替えてから、明後日の朝また来るように言われる。再診料などはとられなかった。
さて、病院を出てから大通りで考えた。前夜はパニックになって一刻も帰国したい衝動に駆られたりしたが、今は落ち着いた。急いで帰国してもどうなるものでなし、もう1、2日は経過を見たい。ただし、トビリシは脱け出そう。
今日のいまからアルメニアへ行って首都イェレバンで滞在。明日の夜行列車でトビリシへ戻る。そうすれば朝の診察には間に合うはず。
考えがまとまると、タクシーに飛び乗った。
by chirindo-tensyu | 2012-04-20 20:44 | グルジア | Comments(0)

そしてさらなる試練が待ち受けていた

「何じゃ、これは?」2つの薬の包みを開けてみて驚いた。てっきり2種類の錠剤と思っていたが、片方の箱から出てきたのは使い捨ての注射針のキット。
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薬局で薬代を払うときに治療費に比べて妙に高いなと感じたが、これで合点がいった。注射キット、そりゃ高いわな。
ともかく錠剤は食後すぐに飲んだ。ロシア系人の体格にあわせてか、一粒が飴玉みたいにでかい。日本から持参した抗生物質と鎮痛薬も念のため服用。問題は例の注射・・・・・・。組み立てて自分で打てという意味なのだろう。もちろん、自分で注射くらいは打てる。でも、中身は何なのだ、いったい。説明書を読むがよくわからない。医者にアレルギー体質かと聞かれたことを思い出した。危険なことはあるまいな。明日よく説明を聞いてからにするか迷ったが、やはり同じなら今夜というタイミングで打つべきだろう。ここは医者の処方を信じて、いちかばちかの心境で打つ・・・・・・。5分、10分過ぎても、とくに身体に異変は起きなかった。セーフだったようだ。
一日のうちに色々なことがありすぎたが、待望のアゼルバイジャン・ヴィザも取れたし、パスポートも無事だった。手も治療がたしかなら日にち薬で癒るだろう。
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私はキリスト教徒ではないが、その夜はホテルの部屋から見える聖堂にむかって思わず十字を切った。
by chirindo-tensyu | 2012-04-20 01:23 | グルジア | Comments(0)

グルジアにもあった黒ビールとあわやパスポートを紛失

薬局で薬をもらうとタクシーでホテルへ帰還。落ち着くと急に空腹をおぼえた。こんなときはホテル内で夕食をと思ったが、昨日の不愉快な出来事もあり、歩いて15分ほどの旧市街へ。流行っていそうな1軒を選び、両手を使わなくていいものをとシャワルマと餃子を注文。
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思いがけずビールが充実しており、生ビール「トビリシ黒」なんていうのもある。これはいける。グルジアでこんなうまい黒生ビールが飲めるとは。シャワルマは中近東の羊肉料理サンドだが、大きくてもてあましてしまう。
勘定はリーズナブル。カードで払って外へ出ると、もう暗くなっている。帰りは無理せずタクシーでと思ったが、そのとき服の内ポケットのパスポートとカードがないのに気づく。その直前、ジャケットの背に男が手を触れて何か言っていたのを思い出した。さてはスリにやられたか! 路上やレストランへ戻って探したが見あたらない。ともかくタクシーに乗りこみホテルへ帰る。パスポートは自室に置いてきたのかと思ったが、そんなはずはなかった。いつもパスポートカバーにカードも入れて持ち歩いているのだ。
しかし、考えてみれば不思議だった。2千ドル相当の現金は手つかずのまま。背後から一瞬にしてぬきとるような凄腕のスリが何で現金を残していく?
「パスポートとカードをなくしてしまったんだけど」フロントで相談すると、支配人格の男はさすが顔色ひとつ変えず、
「大使館へ行くことだね。調べてあげよう」といってパソコンをたたき始めた。と、その時私の上着の間から何か赤いものがすべり落ちた。パスポートだ! カードも挟まっている。内袋に収めたはずが入っておらず、衣服にひっかかったままになっていたのだ。片手が使えないのは、想像以上に不自由なことだった。服もろくに着れやしない。
通りで背に手を触れた男は、フードが外れかけているのを指摘してくれただけだったようだ。とんだ茶番劇だった。しかし、外国でパスポートは命の次に大事なものだ。2次被害を招かないためにも、早急に帰国しようと決意した。
by chirindo-tensyu | 2012-04-18 18:07 | グルジア | Comments(0)

トビリシ大病院での悪夢のような1時間

着いた先は大病院だったが、ろくに看板も出ていないようだ。
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負傷した手を受付で見せると若い女がびっくりして、すぐに診察室へ行けという。そこには看護婦しかいなかったが間もなくスキンヘッドのちょっと強面の外科医が現われ、寝台に寝かされると手あてが始まった。幸い、神経は切れていないようだ。適切に処置すれば治るはずだ。消毒してから注射を打つ。何の注射かと思ったら麻酔薬で、糸で傷口を縫うためだった。注射すること3回、9針くらいは縫ったろうか。寝台に横になっている間も気になるのはアゼルバイジャンのヴィザのことだった。16時の受領には大丈夫だろうか。
ソロモンと名のる中年の外科医は、得意ではないようだったが英語が話せた。
「とても大きな傷だ。動かしてはいかんよ。」
そして、「薬を出すからちゃんと飲んで、明日9時にまた必ず来るように」と念を押される。
座って説明を聞いている最中、狭い診察室に新たな患者が運ばれてきた。その男性は顔に大怪我をしたらしく、別の医師によって何だか恐ろしい手術が始まろうとしていた。前の患者がまだ退室していない先から次の患者の手術をおっぱじめてしまうとは、野戦病院かここは!
気になる治療費はわずか50ラリ、私は海外旅行保険に入っていなかったので出費を覚悟していたが、あまりに安くて拍子ぬけ。保険代の方が高いくらいだ。薬はその場では出ず、処方箋を持って指定の薬局に行くのは日本とほぼ同じ。
包帯姿で病院を出ると、薬局は後回しにし、タクシーでアゼルバイジャン領事館へ急ぐ。何のことはない、ほんの数ブロック先だった。見知った窓口の男が「どうしたの?」と訊いてくれる。役人は冷酷非情なものと思っていたので、そんなささいなことでも嬉しい。16時半頃だったが、問題なくパスポートにシール式のヴィザを貼りつけてくれた。
by chirindo-tensyu | 2012-04-17 18:44 | グルジア | Comments(0)

野外民族博物館の帰り道での災難

小路から小路へ縫うように車は走った。次にタクシーで向ったのは野外民俗博物館。クス湖のある山の中腹にあり、広大な敷地を利用してグルジア各地の民家が移築保存されている。
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ブカレストの民俗村などに比べても規模が小さく、面白味に欠ける。まあいい、どうせ暇つぶしにきたのだ。アゼルバイジャン領事館へはゆっくり歩いても間にあうはずだった。またタクシーを呼ぶほどの距離でもあるまい。車道づたいに歩きかけたが人の踏みならした細道があり、近道をしようと思ったのが間違いのもとだった。
思いのほか峻険な斜面ですべって転んでしまう。とっさに手を突いたがその左手をみて驚いた。手のひらがざっくり割れてしまっている。これほど大きな裂傷はみたことがない。運悪く木の根のとがった先に当たったようだ。一方で、出血が少なかったのは幸いだった。これで出血がひどければパニックに陥っていただろう。
とにかく病院で手当てを受けなければ・・・・・・。たまたま持っていたウエットティッシュと絆創膏で応急処置をし、真下のヴァケ公園へ。救急車を呼ぼうかとおもったが、幸いトビリシは流しのタクシーがいくらでも見つかる町だ。大通りへ出るとすぐに車を停め、「ホスピタル!」と叫ぶ。運転手は心得たとばかり走り出した。
by chirindo-tensyu | 2012-04-16 18:15 | グルジア | Comments(0)

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