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奈良の古本屋・智林堂店主のブログ 古書買取強化中


古書店店主がつづる本と旅に明け暮れる日々..  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  【 智林堂書店 】     (電話)0742-24-2544   近鉄奈良から徒歩5分 もちいどのセンター街内 
by 智林 椰子生(ともばやし やしお)
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古本屋なのに雑貨&骨董商?

本と同時に買い取り、とりあえず自宅に放置していた雑貨・小物・美術品などが、本を侵食し、収容能力限界に達しつつあります。
「本はいいけど、こんなガラクタまでもらって来んといてよ」と家人。
「本といっしょで、換金価値のある商品なんじゃ」と反論してみるものの、実際、商品価値があるのかどうかよくわからないものもあります。わからないときは、ヤフオクにきいてみるのが一番。
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これなど「捨てるつもり」というのを救済してもらってきたんです。安値で出品してみると早速入札がありました。
あむあむというのは編み物をする人の間では有名な実用玩具らしいです。まだきれいだし、誰かの役に立つかと思うとうれしいです。
食器・花器・工芸品なども、ちまちまと出品中。小物類は店頭の籠セールでも販売中。未整理の在庫の中には作者来歴不詳、用途不明のものもあり、ひょっとして億単位の名品が・・・と思うとぞんざいにも扱えず、作業は難航しています。
by chirindo-tensyu | 2010-07-29 07:32 | Comments(2)

ピーロート・ジャパン社の世界のワインセット

来月7日の誕生日を目前に、7本のワインが届きました。
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スパークリングが1本、赤白がそれぞれ3本ずつとバランスのとれた構成で、楽しめそうです。産地もフランス・イタリア・ドイツ・スペイン・チリ・南アフリカと多岐にわたっています。
しかも、グラス4脚と人気ソムリエによる冊子「ワイン面白話」つき!
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限定180セットの内の1セットということで、飲むのがもったいないくらいですが、もう2本開けてしまいました・・・。
by chirindo-tensyu | 2010-07-27 20:51 | Comments(0)

幻の餅飯殿町アイテム3題

奈良には古い町名が失われずに残っていて、わが餅飯殿町もそのひとつ。商店街の名は餅飯殿センター街。
奈良では最古の商店街で、南北250メートルに及びます。
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さて、今回はその通りにちなむ幻のアイテムをご紹介。
まずは珍獣「モチドン」。画像のデータが手元にないのでこちらをご覧下さい。
イベントの度に出没する人気のキャラクターでしたが、せんと&まんと君の登場にともない、姿を消してしまいました。どこにひそんでいるのでしょう。
次は買物で使われる「餅ブラ」。銀座の銀ブラ、心斎橋の心ブラに合せた用語と思われますが、お客さんの口からじかに聞いたのは過去1回きり。皆さん、ぜひ餅ブラして餅通・モッチーになってくださいね♪
最後に古書店らしく紹介するのは幻の町史『餅飯殿史』。町といっても市町村単位の町ではなく、ほんの50区画ほどの小さなエリアなのにそんな本があるのかと思われそうですが、あるんですよ、それが。しかも、結構ぶ厚いです。
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昭和63年餅飯殿町財団発行。まれにお客さんから、ないかと聞かれますが、販売用の在庫はありません。あるのは店用の非売品だけ。大阪の業者から購入したもので、何かの折に利用できるかと大切に保存してあります。販売用にもう1冊入手したいところですが・・・。
by chirindo-tensyu | 2010-07-24 20:40 | Comments(2)

茨木和生氏お墨つき!右城暮石の俳句短冊

先日、今をときめく俳人の茨木和生氏が、女弟子さんとご来店。
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早速、多数ある大橋櫻玻子の短冊をご覧いただきましたが、「いい句がない」とその日はお買いあげならず。
女弟子さんのお目にとまったのが、店の奥に飾ってある右城暮石の短冊。
「持ち歩く百合の花粉が花汚す」
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額からはずしてお見せしましたが、「高い」「裏書がない」「本物かどうかもわからん」とさんざん。本物うんぬんにはさすがにムッときて、「それでは、この場で茨木先生に鑑定していただきましょう」ということになりました。結果はもちろん、間違いなく暮石の真筆。しかし、結局お買いあげならず・・・。
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暮石の自筆物は署名入り句書のほか、短冊、折帖仕立てなど変ったものも今なら色々ありますので、なくならないうちにお問い合せください。
by chirindo-tensyu | 2010-07-23 21:27 | Comments(0)

残されていたニーチェ全集の「遺された断想」

いきつけの新古書店に、珍しくも白水社版ニーチェ全集が並んでいました。
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ニーチェときけば黙っていられません。ドイツ文学と哲学書は当店の得意分野?ですから。とりあえず全部買ってきましたが、全24巻のうち12冊だけ。しかも、第1期の12巻揃いなどではなく、巻数がバラバラ。おかしいと思って調べてみると、「遺された断想」要するに正規の著作以外の断片集の巻だけでした。
これは憶測ながら、はじめは全巻揃いで棚にあったのを先客が抜いていったのではないかしら。セドラーか業者のしわざだと思いますね。「ツァラトゥストラ」とか「善悪の彼岸」とか、分売でも確実に売れそうなのだけを抜いていく手口は。
ただ、「ツァラトゥストラ」など主要な著作は文庫本などでも読めるけど、こういう断片集はこの全集でしか読めませんから、ある意味、最も価値が高いといえます。拾い読みするだけでも実に興味深いですよ、ニーチェは。「良書はその敵の精神さえ豊かにする」―ニーチェ。
どなたか「遺された断想」だけ読みたいという奇特な方はいらっしゃいませんか。
・・・と思ってヤフオクに出してみたら、早速入札があったのには驚きました。
by chirindo-tensyu | 2010-07-22 16:56 | Comments(0)

遷都1300年祭の後は外国人が頼みの綱か

最近、わが餅飯殿センター街に、外国語の案内放送が流れるようになりました。英語、中国語、韓国語の3ヶ国語で、外国人観光客の増加にあわせたものと思われます。
先日は中国人の若い女性のグループが来て、吉川英治の『宮本武蔵』、折口信夫訳『万葉集』などお買いあげ。
遷都1300年祭が終ったら、来年からは来客数がガタ減りになるのではという懸念もあるのですが、外国人観光客は今後も増えていきそうな気がします。
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彼らに人気の英語版の日本の写真集などできるだけ取り揃えておくようにしましょう。ペーパーバックの買取も強化中。スーツケース一杯につめて2度売りに来た白人女性もいました。また売りに来てくれないかなあ・・・。
by chirindo-tensyu | 2010-07-20 07:01 | Comments(0)

夏目漱石の初版本『鶉籠』の謎

最近、多いのが外国人の来客。この日もラテン系の男性から、お土産に漱石の猫と坊ちゃんをほしいといわれ、それならと近代文学館の初版復刻版を探してみました。『吾輩ハ猫デアル』は3冊本がすぐに見つかりましたが、坊ちゃんは・・・。ないですと言いかけて、はたと気づきました。『鶉籠』の中に収められていることに。
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「坊ちやん」「二百十日」「草枕」の三作を合せて本書が初刊行されたのが明治40年のこと。だから、「坊ちやん」や「草枕」という書名の初版本はいくら探してもないわけです。
その外国人は日本語は全然読めないようでしたが、「猫」はカバーに猫の絵が描かれているのですぐに理解してもらえました。「鶉籠」も念のため、タイトルとは一致しないけど中に「坊ちゃん」が含まれている旨説明してお買い上げいただきました。珍しいものが手に入ったと喜んでもらえてよかったです。
ところで、『鶉籠』にはなぜ傾向のちがう3作が同時に収録され、個々の題名とは別の書名が冠せられたのでしょう。連作や三部作という認識があったのでしょうか。漱石自身の序文には「集中収むる所三篇、取材一ならず、趣旨固より同じからず。著者はただ此三篇によつて、其胸中に漂へる或物に一種の体を与へたるを信ず。」とあります。はぐらかしめいて意味不明瞭ですが、とにかく3作続けて読んで漱石という作家の全体像を理解してくださいと、そういう気概のあらわれだと思います。実際、まず親しみやすい「坊ちゃん」を冒頭に、短編「二百十日」でワンクッション置き、難解で深遠な「草枕」を最後にという構成美には感心します。
「鶉籠」の書名の由来は籠の中の女性を表すとか諸説ありますが、鶉=小さくて雅びな鳥を盛った籠、単純に珠玉の作品集といった意味合いかと思われます。今の文庫本ではばらばらにしか読めませんが、本書で三作続けて読んでみたら、作者の意図するところが、あるいはわかるかもしれません。
by chirindo-tensyu | 2010-07-17 10:46 | Comments(2)

ブログ版「開高健とそのファミリー展」

今年は開高健生誕80年にあたり、神奈川近代文学館では2度目の「開高健展」を開催中(8月1日まで)。開高ファンを自認する私としては、近くなら見にいきたいところですが・・・。
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11年前にも同館で開かれた開高健展の貴重なカタログ、当店にもあります。在庫1部限り。
数年前に、開高健夫人で詩人の牧羊子からの出物と思われる著書など数百冊を取得、ほとんど売りましたが、まだ少し残部があります。出物と思われる、というのは直接お譲りいただいたわけではなく、ある公的機関を介して寄贈書の残部が智林堂に周ってきたからです。
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牧羊子の著作のほか、惜しくも夭逝した令嬢・道子の本など。
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開高健の自筆署名入本も1冊ありましたが、これはまだ売りに出す決心がつきかねています。
開高の急逝後、本人のかわりに夫人が献呈署名を入れた開高の著書もあったりして、胸がつまります。
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芥川賞受賞作『裸の王様』初版本。これは近代文学筋の別の顧客から購入したもの。本書は何度か取り扱いましたが、帯つきの美本にはなかなかめぐまれません。
ちなみに、私は最近の芥川賞作家には、とんと興味がありません。次々出てくるので名前を覚える気にもなれません。開高健あたりが結局、日本文学の最後のピークだったのでは・・・などというのは悲観的すぎるでしょうか。
by chirindo-tensyu | 2010-07-14 20:16 | Comments(0)

奈良・油阪の旧家になぜか鉱物標本が

梅雨時なのに買取ラッシュに沸く智林堂。この日も油阪の旧家からの急な依頼を受けて参上。「〇〇さん(近くの同業者の名)に言うたけど、来てくれへんやったー」と依頼主のおばあさん。それで、当店に言ってこられたのですね。
十数冊程度とのことで、たしかに遠方なら出張は断りますが、すぐ近くなので行ってみると、内容的には粒ぞろいでした。亡くなった先代の蔵書で、すでに大部分を処分したあと、最後まで残っていたものとのこと。
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入江泰吉や『明治俳句短冊集成』などの大型本。
上司海雲もありました。
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奈良市史のバラや『大和百年の歩み』など。大和百年だけでも取りにいく価値がありました。めったに出ない本です。〇〇さん、もったいないことをしましたね。
さらに、こんなものまでいただいてきました。
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鉱物標本セット! 小学校の理科室にこういうのがあったような・・・。鉱石だけでなく、新潟の原油とか、桜島の火山灰とか、教育用のためか不思議なものまで混じっています。瑪瑙と粘板岩が欠けていたのは惜しいです。瑪瑙は価値がありそうだから抜いておかれたのかな・・・。ちょっと宮澤賢治ワールドにひきこまれそうになったひとときでした。
by chirindo-tensyu | 2010-07-12 20:59 | Comments(0)

絵画コレクターと接触し、藤田嗣治他画集を入手

「フジタだけでもお譲りいただきたいんですが」
「フジタは置いときたいんだよ」
そんな会話が、とある高級マンションの一室でとりかわされました。
絵画の蒐集家でいらっしゃるお客さんから、美術書をまとめて処分したいとの依頼を受けて参上。マンションは仕事場とのことで、生活臭はなく、きれいに片付けられていて、いかにも商談ぽいシチューエーション。蔵書もそれなりの高価なものが多く、ねばりづよい交渉を経て、何とかお譲りいただけました。
智林堂としては採算ぎりぎりのラインでしたが、そこまで買いたいと思ったのは藤田嗣治が大量にあったからです。
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フランス語版の画集。
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復刻ながら入手難の著書『腕一本』。
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そしてさまざまな関連書。
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複製画もいただきました。
フジタ以外にも、貴重な美術書が多数ありました。
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小山敬三サイン入り画集他。
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図録の束の中にクリスティーズのオークションカタログも混じっていました。落札できたのかどうか、値段が書きこまれているページもあります。
蒐集した絵画は別の場所に保管してあるそうです。美術館の展覧会などに貸し出すこともあるそうですが、わずかな謝礼金しかもらえないとのこと。1ヶ月貸してたったそれだけですか?「名画の所持者という勲章みたいなものね」と笑っていらっしゃいましたが、それぐらいの心意気でないと、絵画なんて買えませんよね。
by chirindo-tensyu | 2010-07-09 10:17 | Comments(4)

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