奈良の古本屋・智林堂店主のブログ 古書買取強化中


古書店店主がつづる本と旅に明け暮れる日々..  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  【 智林堂書店 】     (電話)0742-24-2544   近鉄奈良から徒歩5分 もちいどのセンター街内 
by 智林 椰子生(ともばやし やしお)
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小池滋編『世界鉄道推理傑作選』はやはり傑作だ

この間、当ブログのコメント欄に、『世界鉄道傑作選』(講談社文庫)を売ってしまって再入手したいと書いたら、何とあったんですよ。自宅近所の新古書店の棚に2冊揃いで。速攻ゲット!
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呼びかけたら、本のほうで応えてくれたって感じ。日本人作家の「こ」のところに分類されていたから、あやうく見のがすところだった。
「世界」と銘うったわりにイギリスに偏っている憾みはあるものの、粒よりの作品が選ばれています。ホワイトチャーチ「ロンドン中北鉄道の惨劇」など、また読み返してみたい。
カバーデザインも秀逸、面だししてガラスケースに飾りたいような本です。
ネットでの相場は3千円くらいだから、結構レアなほうなのかな?でも、3千円で売れるならまた売ってもいいか・・・。考えておきましょう。
by chirindo-tensyu | 2010-10-31 11:38 | Comments(0)

天神橋筋商店街の古本屋めぐり

秋晴れの一日、降りたちましたのは地下鉄南森町駅。ここから次の扇町駅まで、天神橋筋ぞいに古書店のはしごをしてみましょう。
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平日の昼間にしては活気にあふれた商店街。
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でも、なぜこんなところに「大和路」という名のそば屋があるんだろ。
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エンゼル書房は商店街内で移転するのか、休業中。
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チェーン店のブックマートも進出していたけど、この立地ではどうなのか。店内を一巡したけど買える本はなし。
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おめあてはやはり、天牛書店の分店! 江坂の本店をずっとコンパクトにした感じで、整理がいきとどいていて見やすい。どこかの店のように(うちの店だ!)床の上や天井までめいっぱいに本を積みあげることもなく、実に整然とした印象。そしてスタッフがみな若くて親切! これは感動もの。
店頭の均一台からマルロー『ゴヤ論』、メイ・サートン『独り居の日記』ほかを発掘。さらに、店内で意外な邂逅が・・・。
白洲正子の本で、天牛書店の値段シールとは無関係の手書きの鉛筆の値段も記してあり、見おぼえのある字だとおもったら、私自身が書いた数字。つまり、前に智林堂で買った客がここでまた売ったわけね。でも、天牛のシールの値のほうが安かった。通常、こういう場合は消ゴムで消してから出すんだけど、消し忘れか、それともあえて残しておいたのか。
店内の本は総じて安めだけど、安すぎることはない絶妙の値つけ。たとえば太田博太郎編『奈良の宿・日吉館』帯付が千円、迷った、でも見送った!
さらにその先、矢野書房ものぞいたみたけど、値段にスキがないのと時間切れで何も買えず。幻想文学とともに塚本邦雄がずらりと並んでいたのは軽い驚き。商店街の中に、いまどきそんな本屋もあるのかって。
いやー、しかし、天神橋筋商店街、うらやましいくらいの人通りだったな。わが、もちいどのセンター街ももっともりあげねば・・・。
by chirindo-tensyu | 2010-10-29 20:28 | Comments(0)

小池滋他編『鉄道の世界史』は海外鉄待望の書だ

まだ新刊でいけるのかな・・・。読みたかった『鉄道の世界史』が入荷しました。
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今までありそうでなかった世界各国の鉄道の概観史。百科事典のような感覚で楽しめるし、資料にもなります。海外鉄としては、とりあえず手元に置いておくべき1冊でしょう。
一読しましたが、不満としては、やはり網羅しきれていない国もあること。たとえばロシアや旧ソ連の国々の記述が少ない。ウクライナなど、それなりの鉄道大国であるはずなのに路線図も満足に掲げられていない。もともと情報が少ないからという理由もありましょうが、だからこそ詳細に載せてほしかったのですが。
逆に鉄道がそれほど発達しているとは思えないハンガリーについては妙にリアルで詳しかったり、国によって偏りがあるようです。
まあ、しかし、画期的な書物であるにはちがいなく、今後の増補改訂版が待たれます。っていうか、海外の鉄道の研究は日本ではまだまだ遅れていて、本当は1ヶ国1冊の割りあてで全80巻くらいのシリーズがあってもいい。刊行されたら絶対買うからお願いします。
by chirindo-tensyu | 2010-10-28 20:47 | Comments(2)

文庫本などの均一台を拡大

「20円やて!ブックオフよりも安いじゃん。きゃははは・・・」
笑われてもいいんです。通りすがりの客も思わず足をとめる智林堂店頭の均一台。20円というのはさすがにインパクトがあるらしく、毎日飛ぶように売れていきます。
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状態のよくないものは、絶版とか無関係に放りこんでるので。古いデザインの横溝正史の角川文庫など、探せば掘出し物もあるのでは。
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50円用の箱も増設してどんどん補充中。もっと高くても売れる本もあえて混ぜておくのが客寄せの秘訣。ほんとうは3冊ないし5冊で100円という設定にしたいのだけど、それにはもっと広いスペースがないと・・・。
20円なら5冊、50円は2冊ペアで買っていく心得たお客さんもいれば、20円1冊で領収証をくれだのブックカバーをつけろだのうるさい人も・・・。
古本的にはジャンク扱いだけど、それなりに売れていくのは商店街の中という立地ならでは。たとえ20円でも500冊売れば1万円。そう思うとありがたいですね、バカにはできないですよ。
by chirindo-tensyu | 2010-10-26 20:35 | Comments(0)

ブックオフはなぜTポイントカードをやめたか

「あんたらが作れちゅうから作ったのに、使えんとはどういうこっちゃー」
大阪市内の某ブックオフで怒鳴っているおっさんがいました。先月末でポイントカードが終了になったのを知らずに来た客。ためていたポイントも使えなくなり、怒り心頭に発しているようす。
「店長を呼べや!」
「店長はただいまおりません」
などという問答になってましたが、これはグループ全体の問題なので、一店舗に怒鳴りこんでもしょうがない。本部にいうべきだね。
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たしか20年前の創業時からブ社のポイントカードはあって、はじめは白い紙製、そういやそうだったと懐かしい人もいるでしょう。さらに黄色のプラカードを経てツタヤグループとも提携しているグレーのカード(Tポイントカード)に替ったのは2007年秋のまだ記憶の新しいところ。グレーカードは従来よりポイント換算率が低くなるものの各店で効率よく貯められて好評だったのですが・・・。
それがなぜ突然廃止なのか、私としても疑問に感じ、同社のお客様窓口にメールで問い合せてみました。
返答によると、契約期間の期限切れにともなう措置で、新しいサービスとして携帯電話による割引をはじめたからそれをご利用下さいと。
でも、ケータイもってない人もいるわけで、誰もが気軽に恩恵を受けられるカードの方がよかったんじゃないか。推察するに、カードは発行や顧客管理の手間が面倒だからやめたというのが本音では・・・。実際、グレーカード移行期には重複登録などで混乱をきたし、一時発行を見合わせるなどの事態もあったようです。ポイントカード廃止の流れは、今後他の企業にも波及していくんでしょうかね。
by chirindo-tensyu | 2010-10-25 10:09 | Comments(0)

アルバニアからの絵葉書は届かず

パリに在住中のはずの旧友のT夫妻がひょっこりご来店。先月、帰国して京都に落ち着いたそうで・・・。奥さまのお見立てでしょうか、美味しそうなお菓子の差入れありがとうね。
こちらは初夏に東欧へ行ったよという話になり、絵葉書を出したけどといったら、届いてないって。ティラナの5つ星ホテルから送ったのにショック!でも、その頃は彼らはオランダに移っていたそうで、フランス宛に出しても届くはずなかったんだ。
ちなみにT氏の専門は国際法とかで、仕事柄世界中を転々としている、そういう人生ってのもあこがれだなー。ただ、行き先は必ずしも選べなくて、インドへ赴かされたときは食物が口に合わず、日本から持参したインスタントラーメンばっかり食ってたとか。何じゃ、それー。
by chirindo-tensyu | 2010-10-24 20:02 | Comments(2)

古物商許可証を申請した頃

早いもので、智林堂ももうすぐ5周年。5年前の今頃は、開店準備におおわらわの日々でした。
店舗物件をおさえたら、古物商の認可申請。これがないと営業できないそうで。各種書類を添えて県警の防犯課に申請するのだけど、顔写真もないチャチなものなのにもったいつけて1ヶ月以上も待たされるの。これくらい即日発行できるでしょうが!
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行商の時は一応携行することになってるけど、当店は店売りだけだし、持ってても何か意味あるのかな?
ある時、天牛書店でこれを見せて「同業者割引にしてよ」と迫ってる客があって、そういう使い方もできるのかなと思ったけど、真似しようとは考えなかったね。古書店の中には同業者お断りの店もあるし、下手に出すと、割引どころか買えなくなっちゃうよ。同業者は一割引っていうのが業界の慣例とか聞いたけど、そんなもの通用しない店もあるだろうし。智林堂に知らない業者が来て割引を求められたらやっぱり嫌だしね。むしろ業者なら、逆に一割増しで買ってほしい、っていうのは冗談だけど・・・。
by chirindo-tensyu | 2010-10-22 20:36 | Comments(0)

御堂筋線沿いの古書店めぐり

忙中閑あり。地下鉄一日券を買って、御堂筋線沿いに古書店めぐりをしてきました。
御堂筋線というのはすごいラインで、梅田・難波・天王寺3都市を結び、古書店めぐりにもフル活用できます。
ブックオフだけでも沿線上に江坂・心斎橋・難波(2軒)・天王寺・新金岡と6軒もあるのね。
まずはその江坂のブックオフへ。先日売れたキャパの評伝を再入手。カウンター奥に日焼した経済学の専門書が並んでいたので、置塩信雄の本がないか一応きいてみたけど、ないとのこと。あれば、105円だったら儲けものだけどね。
江坂からは天牛書店へも近いけど今回は時間の都合で見送り、心斎橋と新金岡のブックオフ。
さらに、南端の中百舌鳥の天牛堺書店へ。この店は連日均一セールをしていて、4日ごとに完全に入れ替わるというのでお祭感覚だね。この日もびっくりするような本が出ていました。
白秋全集の端本がずらりと・・・。ききめの別巻だけ買ったけど持って帰れるならもっと欲しかったなあ。ただ、全40冊揃いでも1万以下で売ってる店もあるのでそう考えるとむなしい。宮柊二歌集『独石馬』も入手。
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今回は山の本に恵まれました。冠松次郎『山渓記5』は心斎橋のブで。何げにこういうのが出るので見のがせない。デュアメル『慰めの音楽』尾崎喜八訳も本来は音楽書だけど、山岳書の位置づけで・・・。
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『沖縄の民俗資料』なんていうのが、ひょっこり中百舌鳥駅の店にでてくるのも面白い。
次回は堺筋線の古書店めぐり、行ってみましょうか。
by chirindo-tensyu | 2010-10-20 22:12 | Comments(0)

榊莫山の意外な本

榊莫山が惜しくも亡くなりました。訃報があってから、智林堂でも探しに来る人が増えて、ぼちぼち売れています。
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図録類はまだ比較的、豊富にあります。
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文房四宝シリーズなども、大きな仕事ですね。これはおすすめ。
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色紙もありましたが、残念ながら真筆ではなく複製。
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ちょっと意外だったのは、園芸の本で『フウラン』。サイン入り。風蘭の愛好家だったといいますが、たしかに、莫山の独自の高雅な書体、風蘭に似ていなくもないような・・・。
by chirindo-tensyu | 2010-10-18 20:04 | Comments(1)

現代美術は苦手なのだけど・・・

先日の買取の整理もつかぬうちに、またしても宅買い。以前、文庫本を大量にお譲りいただいたお宅で、娘さんの蔵書も、ご本人の立会いのもとで処分したいとのこと。
早速参りますと、迎えていたのは現代美術の図録や関連書。
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娘さんはデザイン関係のお仕事をされているそうで、ドイツなど海外の展覧会で買ったというのも多数ありましたが、当方の知らない作家が大半。洋書ではかろうじてウォホールとヘルムート・ニュートンが認識できた程度。
「現地では有名なアーティストですよ」
そういわれても、困りましたね。知らないときの判断基準としては、中身を見て、まず自分が気に入るか、そして売れそうかどうか。残念ながら、どちらにもあてはまらなかったのですが、それらとは別に山本容子や横尾忠則、建築やヌードの歴史など売れそうな本もあったので、その部分で採算が合うように頭の中で計算して買値を告げました。
納得いただいて、交渉成立。お母様にお茶をいれていただき、しばし談話タイムとなりました。この家を売って、いずれ手ごろなマンションに引っ越すというご意向、この間は不動産屋を通じて売りに出しているという話でしたが、もうすでに買い手がついたとのこと。移り先はまだ物色中といいます。結構なお住まいだとおもうのですが、住み慣れた一軒家からなぜマンションに移ろうとされるのか。そういう方が多くて、私どももよく蔵書の処分によばれるわけですが、その心理がよくわからないです。
将来は豪邸に住んで、図書館のような書庫をつくりたい! そう思ううちはまだ若いということでしょうか。
by chirindo-tensyu | 2010-10-16 22:05 | Comments(3)

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