奈良の古本屋・智林堂店主のブログ 古書買取強化中


古書店店主がつづる本と旅に明け暮れる日々..  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  【 智林堂書店 】     (電話)0742-24-2544   近鉄奈良から徒歩5分 もちいどのセンター街内 
by 智林 椰子生(ともばやし やしお)
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グルジア方面へ渡航につき、春季休業のお知らせ

グルジアへ行こうと思ったのは、さしたる動機はない。数年前にウクライナのオデッサのレストランでモルドヴァ産の赤ワインを頼んだら、「モルドヴァのはあまりよくない。ジョージアの方がいいよ」と言われた。ジョージア? どこそれって感じだったけど、グルジアのことだった。ウクライナとは黒海を隔てて対岸の国である。そのワインが美味しかったからというのが、あえて言えばきっかけかも。
グルジアはキリスト教の国ということで、感覚的にはヨーロッパに近いが、位置的にはアジアに属する。

ここでお知らせ。またしても旅に出ることになった。深夜のフライトでとりあえずドーハ経由グルジアのトビリシへ。その後の予定はあまり考えていない。コーカサスの国々をまわり、4月2週目にはイランのテヘランから戻ってくるはずである。その間、智林堂は休業ということであしからず。
なお、当ブログはずっとは休まない。数少ない読者を退屈させないよう、いくつかの雑記事を予約投稿しておいた。数日おきに自動更新されるので気がむいたらどうぞ。
by chirindo-tensyu | 2012-03-27 18:11 | グルジア | Comments(0)

海外旅行は2週間程度が最適なのかな

2週間程度の休みをとって海外へ、というパターンが定着してきた。
損得計算でいうと、2回に分けて2週間ずつより1回にまとめて1ヶ月行った方がよい。なぜなら、同じような行き先であると仮定して、最大の出費である往復の飛行機代が半分で済むからだ。日本からの往復航空券はだいたい1ヶ月が有効のものが多い。同じ額なら目いっぱい使った方が割り得だ。
ではなぜ、あえて2週間なのだろう。まず、やはり仕事の関係上あまり長期の休みは取りにくいという理由がひとつ。店を1ヶ月以上もほったらかしにしていくのは、家賃のこともあり、さすがに抵抗感がある。でも、いつか長期休暇をとってシルクロード陸路による大移動やアフリカ大陸大周遊の旅を敢行するつもりだ。
時間のたっぷりあった昔でこそは1、2ヶ月単位での旅もしてきたが、その経験も踏まえていうと、2週間程度が緊張感の持続する限度であると思う。それ以上になると、精神的にもどこかゆるみが出て病気や落し物などのポカをしやすくなる。旅中でのリスクが大きくなるということだ。もっともこれは一人旅の場合で、二人旅の場合はその親密度などによってかなり条件が異なる。
それにとりあえず2週間あれば行きたい国や場所が複数あってもだいたい周れる。さすがにきつかったが、13日間で9ヶ国周ったこともあった。ツアーなどでは1週間程度の旅程が多いがそれは厳しい。飛行機に乗ってるだけで前後2日間はくらうから、実質5日間しかないことになる。近いアジア方面以外は最低10日間は欲しいところ。
というわけで、近くまた旅に出ることなった。金もないのに我ながらよく続くものだ。
by chirindo-tensyu | 2012-03-25 19:38 | Comments(0)

シャウレイまでのローカルバスの長き道のり

イグナリナで、はたと困った。これから先、国境を越えてラトヴィアへ向いたいのだが、そのダウガフピルス方面行の列車は夜のみで、バスの便はない。タクシーで行くには遠すぎるし、運ちゃんとかけあってみたが高くつきすぎる。そこで近郊の、より大きな町ウテナまでタクシーで出ることに。来たばかりの道を戻り、パルセーを通過して何をやってることやら。
ウテナからダウガフピルスへは、これも連絡がわるくて夜になってしまうとのこと。でも、発着ボードを見ると、昼過ぎにすぐの待ち合せでシャウレイ行があるのではないか。これでラトヴィアの国境付近まではいける。選択の余地もなく乗りこむ。
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しかしだ、そのバスというのがローカルな路線で、頻繁にバス停にとまり、乗降客がある。のんびりした旅でいいのだが、高速で通過するユーロバスを見たりすると、ヴィリニュスまで戻ってあれに乗るべきだったかなと思う。地方の町同士を結ぶウテナ発シャウレイ行なんてバスは、外国人はだれも乗らないだろう。5時間近くもかかってようやくシャウレイに着。さらに移動する気力もなく、ここに一泊。町で一番のシャウリスホテル、230とやや高いがいい宿だった。
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サーモン・ステーキでリトアニア最後の夜に乾杯!
by chirindo-tensyu | 2012-03-23 18:34 | リトアニア | Comments(0)

アウクシュタイティヤ国立公園の湖をカヌーで廻る

朝まだき、朝靄のけぶる湖に出てみた。
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一帯には百以上の湖があるという。リトアニアにもこんな湖水地方があったのだ。
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宿で買った地図を見ながらどう廻ったものかと思案。カフェには貸し自転車があるということだが、10時まで開きそうにない。湖沿いに歩いていくと、カヌーの工房があり、貸しカヌーもやっているというのでこれ幸いと借りる。
早速湖に漕ぎ出した。実はカヌーに乗るのは初めてなのだ。ちゃんと漕げるだろうか。しかし、心配は無用だった。公園によくある手漕ぎボートよりはるかに軽く漕ぎやすい。ただしオールは一本なので左右のバランスをとるのは難しい。何回も軌道修正しながら1持間ほどかけて集落のある別岸へたどりつく。
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民家の前で老婆がひなたぼっこをしていた。主な湖は水路でつながっており、どこまでもいけそうだったが、帰りのことも考えてこの辺で引き返す。できれば近郊の養蜂博物館なども訪れてみたかったが、早めに移動することに。
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パルセーからは日に2本のバスを待っていられず、ヒッチハイクでイグナリナまで戻った。車は簡単に停まってくれた。やや若い男で、対向車とすれちがうたびに十字をきる。何の風習なのだろうか。
by chirindo-tensyu | 2012-03-22 16:14 | リトアニア | Comments(0)

アウクシュタイティヤ国立公園の拠点の町パルセー

アウクシュタイティヤ国立公園へはヴィリニュスから列車で2時間、イグナリナ駅で下車。
駅前には気のきいたホテルもなさそう。タクシーで公園の拠点となるパルセーまでいく。
たぶん唯一の宿泊施設は園のコテージで、管理人のおばさんに案内してもらう。ちなみに英語は通じず、片言のドイツ語で何とかやりとりする。
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65リタス(約2600円)と安いがそれなりの部屋。一応バス・トイレもついていたが、水道は配管が古びているのか鉛の臭いが強烈にする。浴びても飲んでも、ものすごく体に悪そう。
食事は施設ではとれず、近くのカフェで軽い夕食。客は私一人だけ。
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ビールとローストチキン。生ビールの隣のタップの「KISS」のロゴが気になり、女の子に訊いてみると、ちょっとはにかんで味見をさせてくれた。アルコールではなく、単なる甘いサイダーのようなものだった。
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白夜の影響で、夜の時間になってもなかなか空が暮れない。湖畔の小屋の馬を見ているうちに東欧の田舎へやってきたという実感がわいてきた。
by chirindo-tensyu | 2012-03-21 16:15 | リトアニア | Comments(0)

リトアニアのトラカイ城と琥珀細工と盲腸線鉄道

以前、バルト三国の記事を断片的に投稿したが、最初に訪れたリトアニアが抜けていたので補っておきたい。
当時はまだフィルムカメラとデジカメを併用していてそのデータも紛失してしまい、写真はプリントからの複写によるものなので不鮮明な点はご了承を。

ヴィリニュスの3つ星ホテル「シティ・ゲート」を後にすると、ミニバスでトラカイへ向かった。ここには湖中に浮かぶ城がある。
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感心したのは内部に郵便局の出張所があることで、紺碧の湖を見下ろす張り出し部分に座って絵葉書をしたためその場で投函。
トラカイは琥珀の産地でもあり、あちこちに琥珀細工の店がある。やはり美しく大きな物は高い。安いのは傷物ばかりだ。天然物なので無傷の物を探すのは難しい。
湖畔のカフェで名物料理キビナイ=羊のパイを食べて休憩し、離れた駅まで歩く。
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トラカイ駅からヴィリニュス中央駅まで40分ほど、バスよりは遅く、乗客も少ない。車窓の眺めははいたって平板。短区間の盲腸線でもあり、このままでは将来廃線になるやも?
ヴィリニュス駅の売店で琥珀のネックレスを手頃な値段で見つけ、迷っていると店の女が自分の首にかけてみせた。
妻への土産に購入したがやはり細かい傷があり、結局気に入ってはもらえなかったようだ。
by chirindo-tensyu | 2012-03-20 16:16 | リトアニア | Comments(0)

ヤフオクはダッチ(オランダ)式オークションを採用すべきか

このところ、在庫強制処分の意味もあってヤフオクで西洋史関連の専門書をまとめて出品。売るには売れたが、売り上げを集計してみると手間ひまのわりに大した額にはなってないので失望。いかんせん、単価が安すぎる。
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遅塚忠躬『ロベスピエールとドリヴィエ』は500円の開始値に対し、落札値620円とは。もう少し盛りあげてくれよな。こんなはずではなかったのだがという思いも強い。落札者から「当該分野における最高峰をなしている」と評価いただけたのがせめてもの救いだった。実は本書はもう一冊在庫があるのだが、今度はあまり安売りすまいと思う。
オークションは低価格で始め、競り上げていくのがセオリーだが、まったく逆のパターンもある。競り下げ、俗にダッチ(オランダ)式とよばれるのがそれ。すなわち、高値から下げていって買い手を待つという方式だ。時間はかかってもじっくり売りたい場合は、この方が有効かもしれない。
ヤフオクの場合はもちろん、競り下げなどというシステムはないのだが、とりあえず高めに出してみて売れればそれでよし、売れなければ値下げして再出品という形をとることはできる。
どっちの方がいいかは、ケース・バイ・ケースで一概にはいえない。安くすれば注目を集め落札率は良くなるが、売り上げはさえない。高くすれば単価は上がる一方、落札率は低くなる。基本的にそういうことだ。これってパチンコ店に似ているね。釘を緩めれば客数は増えるが景品の交換も増えて利益は減る。かといって釘を締めれば利益率はあがるが客は遠のいてしまう・・・・・・。
さて、どうしたものか。
by chirindo-tensyu | 2012-03-19 20:05 | Comments(0)

西洋史の智林堂6年目の奇跡『ローズヴェルトの時代』ほか

とある名門校の図書室より古書引取の依頼があった。ここへは6年前にも行ったことがある。数度にわけて、実に数万冊単位の蔵書をいただいたのだった。内容は英独仏の洋書を含む西洋史の専門書が中心で、のちに西洋史の智林堂ともいわれる当店の基礎を築く大きな買物となった。
顧客の守秘義務上詳しい事はいえないのだが、これらは一個人による膨大な蔵書の寄贈によるもので、図書室としてもすべてを受け入れがたく、女性の司書が当店に引取を打診してこられたのだった。当時、校内には古本屋に売却することに抵抗をしめす声もあり、別の大学などに譲渡してはという意見も出されたが、結局受入機関もなく、当店へという流れになったのだった。そう、寄贈書というのは全部を受け入れるのはどこも管理およびスペース的に大変で、といって捨てるわけにもいかず、司書の英断に感謝している。
今回は事務所からの電話で要領を得なかったが、とにかく行ってみた。10箱以上はあったろうか。やはり西洋史の本が中心で、以前の同じ蔵書群の残部とわかった。前回お世話になった司書はすでに退職され、若い女性に代替わりしていた。でも、その前司書に当店のことを伝え聞いて、今回もご連絡いただけたのだ。
私など逆立ちしても入学できない名門校の図書室。実に整然としており、蔵書内容もその辺の公立図書館などに比べても遜色がない。そこへ6年ぶりに呼ばれて入ることになろうとは・・・・・・。
前回の引取で下巻しかなかった本の上巻、あるいは箱だけで中身がない本の中身なども出てきて、感無量だった。私はそれらの端本を来るべき時に備えて、ちゃんと保管していたのだった。
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シュレジンガー『ローズヴェルトの時代』全3冊、これは中巻のみ抜けてておかしいなあと思っていた。中巻ぬけというのはどうにも具合が悪いが、アマゾンなどで補充するには高くて手が出なかった。6年たってようやく揃えることができたのだ。元は同じ本棚にあったはずの本なのだ。本たちも一緒になれて喜んでいるであろう。

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by chirindo-tensyu | 2012-03-16 20:13 | Comments(0)

ヤフオク悲喜こもごも「国史大系 尊卑分脈」の騒動など

3月の決算セールというわけでもないが、ヤフオクで本の在庫一掃大処分をおこなっている。
最近、公費で落とす人も増えてきた。領収証がどうのこうのと細かく言われるのですぐにわかる。
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「季刊 民族学」の創刊号からの揃いは某大学のアジア文化研究室に収まることに。郵便局に来てもらって発送直後に領収証を同封し忘れたことに気づき、切手代はこっち持ちで別送する。もう、最後まで気をぬけないのだ。
採算を無視して安値で放出しているので好調な一方、売れない本は全然売れない。『岩波講座 現代都市政策』全12冊は美本なのに500円でも売れない! 廃品回収に出すか、ブックオフにでも持っていくより他はなさそうだ。
国史大系の難あり本も5~10冊単位でまとめ売り。『尊卑分脈』全5冊は1000円の開始値から最終日には3700円にまで騰がっていたが、最高額入札者から突然取り消したいとの申し出が。理由は別の業者が出品中の『信濃史料』に入札するのでとのこと。『信濃史料』は高額になりそうなので、予算の都合上ということらしい。しかし、そういう身勝手な理由で取り消されても迷惑なのだ。落札後にキャンセルとなっても余計困るのでやむを得ず取り消し手続きする。現在値は100円下の3600円になるのかと思ったら、一気に1000円になってしまった。ええっ?と驚いて入札履歴を見ると、その人ともう一人の2人だけで争っていたことがわかる。だから、途中で取り消すと自動的に最低額に戻るようなのだ。最終日になって、そんな殺生な・・・・・・。でも、よくしたもので、終了間際にさらに別の人が競り上げてきて、最終的には3600円で落札されたのだった。競り落としたのは常連客だった。
ところで、『信濃史料』を出品中の業者のリストを見ているうち、『菅江真澄全集』が微妙に安いので衝動的に欲しくなり、入札したが高値更新されて落札ならず。でも、内心ほっとした。買ったところで転売は難しく、内容的には興味あったものの結局ほとんど読まずにもてあますにちがいない。
入札は沈着冷静に!
by chirindo-tensyu | 2012-03-14 18:54 | Comments(0)

高峰秀子&三枝子サイン本に棟方志功署名本

新聞、マスコミ関係というのは職業柄、芸能人・文化人との交際が多い。署名入の自著が送られてくることも珍しくない。以前、サンケイ新聞元記者宅からお譲りいただいた蔵書からは司馬遼太郎の、奈良シルクロード博覧会の関係者宅からは井上靖のサイン本が出てきたこともあった。
通常の単行本では二束三文なので、そういう付加価値のあるものを求めたい。今回の買取でも心に期するところがあリ、1冊づつ丹念にめくっていくとやっぱりあった!
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高峰秀子『いいもの見つけた』、まさにいいもの見つけた。
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松山善三との共著『旅は道づれツタンカーメン』、サインも仲良く連名で。
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高峰三枝子『人生は花いろ女いろ』、ちなみに高峰秀子とは同姓同時代の女優だが、親戚や姉妹ではない。筆跡も似ていない。
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棟方志功『厖濃展』にも、墨痕あざやかな署名が。
by chirindo-tensyu | 2012-03-12 09:06 | Comments(0)

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