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奈良の古本屋・智林堂店主のブログ 古書買取強化中


古書店店主がつづる本と旅に明け暮れる日々..  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  【 智林堂書店 】     (電話)0742-24-2544   近鉄奈良から徒歩5分 もちいどのセンター街内 
by 智林 椰子生(ともばやし やしお)
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バクーにいたる沿線風景は石油一色だった

国境を越えると産油国だった。宗教もイスラム教に変わる。
朝、めざめてから車窓の風景を追い続けたが、なかなか写真に撮りたいと思えるようなシーンには出くわさない。
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目に映るものといえば、油田であったりコンビナートであったり。湖らしきものもあったが、ヘドロが浮いていて汚い。石油が採れるというのはそういうことだった。
湖畔に町が見えてきたと思ったら終着駅バクー。
一歩外に出て風の強いのにたじろぐ。カスピ海からの風がまともに吹きつけるので、バクーは「風の町」として知られる。めざす海岸のホテルまでタクシーに乗ったが、渋滞でなかなか進まない。バクーは車の街でもあった。
by chirindo-tensyu | 2012-04-30 20:38 | アゼルバイジャン | Comments(0)

四天王寺古本市まつり2012年の収穫 木版画江戸いろはかるた

旅行記の途中だが、ここでホットな話題を・・・・・・。
今年も行ってきた、四天王寺! 実は当日朝まで悩んでいた。初日が土曜だったので、自店を開けて売りにまわった方が得なのかなと。でも、買うのも大事だし迷った末に、ちょっとだけのぞいてからすぐ帰ることに。
初夏のような陽気で、絶好の古本日和だった。
だが結果は不調。良い本もあるのだろうが頭がついていかない。『リンドバーグ 第二次大戦日記』全2冊、前登志夫『歌集 霊異記』署名入昭和47初版、ただし難あり本。『ヘルダーリン全集』第1巻など。戦前の本では『奈良叢記』、齋藤清衛『欧羅巴紀行 東洋人の旅』、今まで何度も扱ってきた本。どうも冴えない。
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木版画江戸いろはカルタ、こういうのは古本市ならではの買物だろう。ただ、そこらの土産物屋で同じようなのが売ってそうな気もするが。
1時間あまりで切りあげ、受付の顔なじみの女性に発送を頼むと、
「今日はえらい早いね。どうしたの?」
「いや、この後仕事がありまして・・・・・・」
平日なら午後2時頃までは粘るんだけどね。どうやら業者とは正体がバレていないようだった。

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by chirindo-tensyu | 2012-04-29 17:57 | Comments(0)

アゼルバイジャンの入国儀式は冷や汗もの

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列車は国境へさしかかった。グルジア側の駅で出国検査の後、緩衝地帯をのろのろ進んでアゼルバイジャン側の駅へ。こういう国境越えを今まで幾度となく繰り返してきた。慣れているはずだったが、今回はいつになく緊張した。というのもパスポートにアルメニアの査証と入国記録が残っていることで、係員の心証を損ねるのではないかという懸念があったから。アゼルバイジャンとアルメニアの仲は険悪で、隣国同士でありながら互いに往き来する交通手段もない。空路でも必ず第三国経由となる。グルジアへ一旦戻ってから来たのもそういう理由だった。
ノートパソコンを持った係員が乗りこんできて、車掌室の隣室に陣取る。ここへ乗客が個別に呼ばれて入国審査を受けるというシステム。係員は若い兵士を思わせる精悍な顔立ちの男だった。パスポートを出すと、案の定アルメニアとアゼルバイジャンのヴィザを見比べている。
「アルメニアのどこへ行った?」と質問が飛ぶ。
「イェレヴァンだけです」
「ナゴルノ・カラバフへは行ったか?」
「いいえ」
ナゴルノ・カラバフというのは両国の領土争いの結果アルメニアに帰属した地域である。そこへ行ったことがわかると、入国を拒否されるという話だ。
係員はしばらく考えているようだったが、
「ようこそ、アゼルバイジャンへ」といってスタンプを捺してくれた。
by chirindo-tensyu | 2012-04-28 19:02 | アゼルバイジャン | Comments(0)

バクー行寝台列車に乗る前には食料の調達を

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地下鉄でトビリシ中央駅へ出た。バクー行の寝台列車は16時30分発と早い。バクー着は翌11時20分(グルジア時間)だから、19時間がかりの行程だ。切符は前日のうちに購入しておいた。1等寝台が111ラリほど。
早く着きすぎたので駅ビルのおしゃれな店で散髪。金髪の美女?が手ぎわよくしてくれ、刈るだけだが5ラリは安い。奈良でいつも利用する千円カットの店の4分の1だ。
ホームへ出ると、すでに入線ずみの車輛をチェック。値段からしてあまり期待していなかったが、ソ連時代からありそうな旧式の機関車と客車に少し失望。窓の汚れもひどい。これは食堂車や車内販売もないと判断し、食料を買いこんでおくことに。駅にスーパーがあったがあまり欲しいものはなく、スナック菓子とビールにとどめる。
恰幅の良い女車掌に切符を見せて乗りこむ。ホームには警官もいて列車の写真は撮れず。
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1等は2名、2等は4名で1室ということだったが、車輛そのものは多分どちらも同じ。上に取りはずし式のベッドがあるかないかの差だけのようだ。ただ、一人旅の場合この差は大きい。2等だと誰かと相室になる可能性が高いが、1等なら1人で個室として使えることが多い。予想通り、他の客は入ってこなかった。
走り出すとまもなく、女車掌がシーツセットを配りにくる。
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新幹線を思わせる絵柄だが、実際に乗っているのとずいぶんちがうなと苦笑。
ベッドメイキングはできたものの、国境を通過するまではまだ気が抜けないのだった。
by chirindo-tensyu | 2012-04-27 19:00 | グルジア | Comments(0)

トビリシの歴史博物館はあいにくの休館日

喧騒のトビリシに舞い戻ってきた。
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ホテルもまたシェラトンの同じ一室。3日も同じホテルに泊まるのは私としてはきわめて異例のことだ。トビリシのホテルはどこも高く、探しまわってもシェラトンより好条件のところを見つけるのは難しそうだったこともある。
約束の月曜日の朝、病院へ行く。包帯を取って傷口をみて驚いた。あんなに大きく裂けていた傷がほとんどふさがっている。ただし抜糸にはなお数日かかるという。早急に帰国し、後は国内の知り合いの外科医に診てもらうことを告げる。まだ動かさないように、重いものは持たないように注意を受けて別れる。
病院前からバスで繁華街ルスタヴェリ大通りへ。もうこの頃には、ほとんど地図を見ずに町を移動できるようになっていた。
手近なレストランでまずはブランチ。
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ファーム・ディッシュという、羊肉と野菜とチーズの入ったグラタンのような料理。午後は歴史博物館で時間をつぶそうと思ったが、美術館とともにあいにく休館日。裏の公園で持参した下川裕治『世界最悪の鉄道旅行 ユーラシア横断2万キロ』を読みつぐ。公園は例のごとく警官が何人もいて落ち着かないが、まあ治安はよさそうだ。公園で本に読みふけるなど、何年ぶりだろう。そういう時間も旅の醍醐味なのだった。
by chirindo-tensyu | 2012-04-26 18:55 | グルジア | Comments(0)

アルメニア→グルジアの国境越えは楽勝

峠を降りたところの川沿いの茶店で最後の休憩があった。
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周囲には建物もほとんどなく、あたりにはまだ枯木が目立ち、一抹のものさびしさが漂う。
何を好きこのんでとおもうような未舗路を走ってしばらく行くと、見おぼえのある道へ出た。グルジアとの国境である。乗客は全員車から降ろされ、それぞれ出入国手続きをおこなう。グルジアは二度目だしヴィザが要らないので気が楽だ。国境の橋を歩いてわたると、下の川沿いに線路も走っているのが見える。夜闇にまぎれていけば、密入国も容易にできそうな気がする。
グルジア側のイミグレーションは改装中で、今後免税店なども入るようだ。きれいな公衆トイレもあり、こういう最低限の設備はどの国境にも設けてほしいと思う。
全員が車に戻り、グルジア側に入ると、運転手は人が変ったように飛ばしはじめた。牛飼いが牛とともに道路を横切ろうとしているのも、さえぎるように突っ走る。牛飼いの男の顔が少し引きつる。私も驚いた。こういう場合は家畜が優先のはずだが・・・・・・。目的地が近づいて、はやる気持ちもあったのだろうか。
オルタチャラへは16時過ぎに着いた。6時間あまりの行程だ。
by chirindo-tensyu | 2012-04-25 18:04 | グルジア | Comments(0)

イェレヴァンからの帰途はアラガット山を迂回して

雪山が見える! 
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イェレヴァンからのトビリシ行マルシュルートカが走り出して間もなく、来たときは全然別のルートをとっていることに気づいた。思わず窓ガラス越しに写真を撮っていると、「アラガット山だよ」と隣りの乗客のおじさんが教えてくれた。標高4090メートル、富士山より高いアルメニアの名峰である。
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この山を迂回していくつもりらしい。途中の小さな町で乗客の乗り降りがあり、そのために遠回りするのだとわかる。時間はかかるが景色はすばらしい。マルシュルートカは乗客が集まるまでなかなか出発しないので、やはりタクシーをチャーターすべきだったかと内心悔いていたが、しなくてよかった。夜行列車でもこんな雄大な山景色は望めたかどうか。いや、時間的に日が暮れた後で無理だったろう。
時々、トイレ休憩をかねて停まるのだが、昼時にかかるのにまとまった食事タイムなどはないようだった。そそくさとパンなどを買いこんでいる客もいる。標高が高いせいか、外へ出るとかなり寒い。見かけた両替所で余ったアルメニア・ドラムをドルに再両替しておく。何しろ国外では紙くず同然の金だから・・・・・・。
それにしても一日の滞在では短すぎた。いつかまた東部トルコとともにじっくりまわってみたい国だ。
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さらば、アルメニア!
by chirindo-tensyu | 2012-04-24 15:23 | アルメニア | Comments(0)

イェレヴァン発偶数日寝台列車の謎とアルメニア料理

その日イェレヴァンは寒く、小雨がちの憂鬱な天気だった。両替のため町へ出たが、そう開放的な気分にはなれない。
ところで、トビリシ~イェレヴァン間には夜行寝台国際列車が運行している。トビリシ発は奇数日、イェレヴァン発は偶数日の夕方ということはすでに調べてあった。それぞれ1日おきの運行ということだ。明日は偶数日のはずだから、夕方まで当地でのんびりして、夜行で寝ている間にグルジアへ戻るという計画だった。
ところが! ホテルのフロントで調べてもらうと、明日の列車はなく明後日ならあるという。そんなはずはない、と言いかけてはたと気づいた。今日は31日、明日は1日。奇数日が2連続している! 年に何回かしかない特異なパターンだった。数字の序数では奇数の次は必ず偶数だから、つい錯覚してしまった。これは推理小説のトリックに使えるかも。智村林太郎著『イェレバン発偶数日寝台列車の謎』なんてね・・・・・・。
明後日はソロモン先生との約束があるので、明日中には早くもトビリシに戻らねばなるまい。これは予期せぬ誤算だった。
夕食は絶対はずさずに美味い郷土料理を食べたい。こういう時はフロントで訊くにかぎる。ちなみにホテル内のレストランはイタリアンだった。
「このへんに良いアルメニア料理店は?」
即答で2軒教えてくれた。すぐ近くだった。
その2軒は向かいあっており、どっちにするか迷うところだが「TAVERN YEREVAN」の方に入る。店名はイェレヴァンの食堂という意味だろうか。
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雰囲気もローカル色が出ていて、印象に残る店。
注文はイェレヴァン・スープと鱒の王様風グリル。
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後者は魚の身の中に野菜がふんだんにつめてある。鱒というのはそれ自体は淡白で味がないので、こういう手のこんだ料理はうれしい。勘定もリーズナブルで通いつめたくなる店だったが、一生のうちでまた来る機会があるかどうか。
by chirindo-tensyu | 2012-04-23 18:12 | アルメニア | Comments(0)

イェレヴァンの最高級ホテル「マリオット」

アルメニアへ入ると車はしだいに高度を上げ、山道へさしかかる。ところどころまだ雪が残っており、冬の厳しさを思い知らされる。峠を下ったところに自動車修理工場みたいなものがあり、わが紺色のベンツは立ち寄った。
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エンジンの調子がよくないらしい。点検修理後、10分ほどして再出発。間もなく左手にセヴァン湖が見えた。本来なら湖畔に一泊し、カヌーかボートで漕ぎ出したいところだったが・・・・・・。
夕方4時前にはイェレヴァンに到着。町のど真ん中のマリオット・ホテル前で降ろしてもらう。
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マリオットへとりあえず行くと、スタンダート・ルームが朝食なしで1泊311ドルという。これは高い、高すぎる。外へ出て別の宿を探そうとよほど思ったが、片手を負傷している身にとっては荷物を持ってうろうろするのは苦痛だった。怪我をしていない右手もすでに痛めていた。片手だけで何もかも仕事をするから、2倍以上の力がかかってそうなる道理だ。
部屋を見るだけ見せてもらうと高いだけあって申しぶんなく、1泊限りだからと自身を納得させて泊まる。
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入口から見ると奥のベッドがかすんでしまうくらい広い部屋で、実質スウィートくらいの価値がある。そのベッドも今まで体験したことのないすばらしい弾力をもったもので、イギリス製の最高級品ということだった。高層ホテルではないし、庭側だったので眺めはそうよくないが恐ろしく静かなのも気に入った。
by chirindo-tensyu | 2012-04-22 20:17 | アルメニア | Comments(0)

グルジア→アルメニアの国境越えに挑戦

オルタチャラ・バスターミナルからトルコ方面などの国際バスが発着することはすでに調査ずみ。アルメニアへはバスはなく、マルシュルートカが1、2時間に1本くらいの割で30ラリということも。タクシーを降りた途端に声がかかる。
「アルメニア?」
うなずくと、2人乗りタクシーで1人40という。白タクで、マルーシュルートカに乗ろうとする客を出しぬいているかもしれないし、正規の認可を受けた車かもしれない。いずれにせよ、あまり待たずに早く行きたかった。10分ほど待ってみたが相乗りの客は現れない。客引きの男は80払えば、一人でもすぐ出発するという。このさい2人分払って貸切で乗ってしまおう。承諾すると、アルメニアの通貨の両替も持ちかけられたがそれは断る。相場を知らないし、こんな所でしてもレートは良くないに決まっている。
運転手は別人で、業務に忠実そうな寡黙な男だった。イェレバンまでは5時間かかるという。
乗りこむ前からひとつの懸念があった。アルメニアのヴィザが未取得なことだったが、何も訊かれなかったことからすると国境で間違いなく取れるのだろう。
国境の橋へは1時間ほどで到着。それなりの車と人で混雑している。アルメニア側へ渡ると、やはりここでヴィザを取って入国手続するよう言われ、車は先へ行ってしまった。手続きは簡単、申請用紙に記入し、10ドル払えばその場でパスポートにシールを貼ってくれる。これだけの作業がアゼルバイジャンでは何で3日もかかるのだ?
無事入国したが、私の車が見あたらない。さては荷物を載せたまま乗り逃げされたか? 焦ってうろうろしていると、「あんたのベンツは向こうにいるよ」と誰かが教えてくれた。広場の100メートルほど先の塀の向こう側に、乗ってきた紺のベンツがあった。国境付近に停めてはいけない理由でもあるらしい。
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国境を出たところに売店があり、運転手は2本買ってきた水の1本を恵んでくれた。
by chirindo-tensyu | 2012-04-21 18:33 | アルメニア | Comments(0)

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