奈良の古本屋・智林堂店主のブログ 古書買取強化中


古書店店主がつづる本と旅に明け暮れる日々..  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  【 智林堂書店 】     (電話)0742-24-2544   近鉄奈良から徒歩5分 もちいどのセンター街内 
by 智林 椰子生(ともばやし やしお)
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アマゾンで受注した古書の発送方法について

さてアマゾンは登録が500件を越えたあたりから、面白いように注文がとれるようになった。
毎日5件以上はコンスタントに売れていく。しかし10件を越えるときつい。梱包・発送作業だけで一日が終わってしまう。他にヤフオクの分もあるのだしな。
封筒に入れて送るだけなら簡単だが、私はそういうことはしない。本が輸送中に痛まないようしっかり梱包して送る。だから作業に時間がかかる。
発送方法については出品者に一任されている。ヤフオクのときは落札者からいろいろ指定があって煩わしかったがその点は楽だ。ただ、送料が一律250円しか支払われないのは不満。それ以上かかることが多いからで、超過分はこちらの負担となる。逆に、メール便160円などで送れたら差額が浮く。アマゾンで1円とかで売っているのも、その差額でかろうじて利益が出せるからだ。
迷うのは高額商品の場合で、ゆうメールなどでは補償もなく追跡番号もないから万一トラブルになったとき困る。それで5000円程度以上を目安にゆうパックで送ることになるがその費用も結構かさむ。
アマゾンに引かれる手数料のほかに送料の持ち出し分もしっかり考慮して値段をつけないと採算が合わなくなってしまうのだ。
by chirindo-tensyu | 2012-08-30 20:56 | Comments(0)

奈良町の小料理店で『ジャン・ジュネ全集』など古書買取記

ひさびさに奈良町界隈での買取があった。
今回の依頼主はとある小料理店の女将さんで、実家は老舗の有名な飲み屋さん。そこへは朝倉文庫さんと飲みにいったこともある。
さて、台車を引いて向かう。大通りから一本入った路地で、なるほど小料理の看板が出ている。店内は外見のわりに広く、カウンター席のほかに宴会のできそうな座敷もある。もちろん営業時間外でお客さんはいない。
入るとさっと冷たい麦茶を出してくれた。この辺の心遣いはさすが料理屋さん。ガラス扉の冷蔵庫に入ったエビスの瓶ビールに生唾を飲む。これで小料理でも出してもらって一杯やれたら・・・・・・・って仕事中に何を考えてんだ、私は。
えーと、肝腎の本の内容はまず阿部狐柳『実用前菜技術事典』全2冊、プロ向けの料理書はいかにもって感じ。もう内容はマスターして不要になったんだろうね。
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それから『ジャン・ジュネ全集』全4冊、そう、ジュネがあるときいて飛んできたのだった。サドや澁澤の文庫本もあった。
他にボードリヤールや社会学の著作が一揃い。何だかこの純和風の建物に不調和な取り合せだが、それもまた古本の面白いところ。
雑本もふくめて段ボール4箱分ほどお譲りいただいた。儲かったら、いつかその店にも飲みにいきたい。

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by chirindo-tensyu | 2012-08-29 17:59 | Comments(0)

奈良の学校史と高校野球のレア本など

つくづくいろんな人がいるものだと思う。およそ私個人的には何の興味もない本を熱心に探し求める人がいる。そういう人々によって当店は支えられている。
おそらく当店はじめての来客、若い男性だったがまず『奈良県教育百年史』をお買い上げ。さらに奈良県下の学校史を探しているという。これは上客と見て店内在庫を総ざらえ、定番の奈良女子大学はもとより、一条高校、帝塚山学園、白藤学園から斑鳩小学校、生駒保育園の本までひっぱりだしてきてお見せする。
その中から東大寺学園や奈良学園の校史などをお買い上げ。一番欲しいのは『畝傍高校百年史』ということだが、それは数年前に一度売ったきり入荷していない。畝高は奈良県中部の名門校として知られる。どうやら名門・難関高校がお好みらしい。
奈良県高校野球史「球人」シリーズも探求中と聞いてちょっと驚く。3号をこの間ヤフオクで売ったばかりだったからだ。惜しかったね。
「球人」はかなり高額で落札されたのでこれに味をしめ、『天理高等学校野球部史』という本もヤフオクに出品してみた。
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どこにもないようなレア物だとおもう。マニアの方はぜひどうぞ。
(本日8月28日夜終了)

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by chirindo-tensyu | 2012-08-28 01:20 | Comments(0)

2冊のルーヴル美術館公式ガイドと初めてのルーヴル体験

店に持ち込まれた美術書を買取。その中にルーヴル美術館の公式ガイドが英語版と日本語版の2冊あった。
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中身は全く同じ。ではなぜ売りに来た人は2冊買ったのか? 私の推測だが、日本語版は日本語でしか書かれていないのでかえってわかりにくい部分がある。たとえば作品名や固有名詞などは全部カタカナ表記なので現地の展示説明文と対照しづらく、スペルが思い浮かばないもどかしさがある。そういう意味では英語版でざっと参照しながら、作品の説明は日本語でじっくり読む。2冊あったほうが便利かもしれない。もちろん、フランス語がある程度わかるならフランス語版を買うに越したことはない。
これらは同館で売られているものだが、事前に買って予習しておくことをおすすめする。というのもルーヴルは広い。観たい作品の見当をつけておかないと、何が何だかわからず肝腎のものを見逃してしまったということにもなりかねない。そしてとくに宗教画などは作品の背景も知っておいた方が鑑賞の助けにもなる。

ルーヴル美術館へ妻と訪れたのはいつの夏だったか。真っ先に向ったのは「モナリザ」で、その他アングル、ラ・トゥール、フラゴナール、ドラクロワなどの教科書的な名画を駆け足で見てまわって大満足かつ大疲労。結局おおかたの日本人観光客と変わらぬパターンをとってしまったが、初めてのルーヴル体験というのは誰でもそんなものだろう。
ところで館内で妻が「最後の晩餐」を観てないと言い出した。それはルーヴルにあったっけといぶかりながら守衛氏に訊く。
「ダ・ヴィンチの『ラスト・サパー』を観たいんだけど」
「えっ、当館にはないけど」
「ではどこにあるのかね」
「さぁー、イタリアのお寺にあるって話だけどね」
調べてみるとミラノのサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ修道院だった。
おかげで恥をかいたではないか。そういうことにならないよう、しっかりガイドブックで調べてから行こう。
by chirindo-tensyu | 2012-08-26 18:07 | フランス | Comments(0)

下鴨神社古本市で買った『定本 高濱虚子全集』失敗談

話はさかのぼるが、下鴨神社古本市初日、とある店の均一台に『定本 高濱虚子全集』が山積みされていた。全16巻のうち13冊ある。惜しい。こういうのは揃ってなんぼのものだからな。と思って見捨てかけたが、台の反対側に同全集が別に2冊あるのを見つけ色めきたった。別巻だけはないようだが、私はその別巻だけ持っているのだ。ってことは台上の計15冊を買えば全巻揃うではないか。
即効でかきあつめレジへ運ぶ。発送して届いても冊数だけ数えて安心しきっていたのだが、先日改めて取り出し1巻から順に並べようとしたが揃わない。第7・15巻がなくかわりに10・13巻が2冊ある。何てこった! 全15巻のつもりで買ったのが、2冊ダブりで2冊欠というお粗末な結果になった。重複するのはまあいいが、足りないのは困る。
思えばその2冊はダブりだからこそ始めから別の場所にあったのだ。その店側の配置の真意に気づかず、冊数だけをみて全巻揃いと思いこんだ私がうかつだった。
いったい、この不揃い欠陥全集をどうすればよいのだろう。
by chirindo-tensyu | 2012-08-24 18:26 | Comments(0)

業務連絡 24日本日はやはり営業予定

さて24日休業とお伝えしたが、通常通り(といっても時間は不明確だが)営業することになった。周囲の人に相談すると、身内ではないのだからそこまで自粛しなくてもいいのではという意見でもあり、もう1軒の店子である隣の喫茶店も営業されるようなので・・・・・・。
昨夜お通夜に参列させていただいたことで義理も果たせたと思う。
なお、新しい大家さんには故人の息子さんがそのまま引き継がれるので、当店の存続には何ら影響はない。
秋になってお客さんが増え始めたら営業時間を延ばしていこうと思っているので、今後もご愛顧のほどお願いします。
by chirindo-tensyu | 2012-08-24 06:35 | Comments(0)

もちいどのセンター街・元理事長のご逝去にともなう臨時休業の告知

またしても訃報をお伝えしなければならなくなった。
身内ではないが身近な人が亡くなられた。当店の大家さんで享年92歳。地元では知られた名士で、もちいどのセンター街の元理事長でもあった。夏の祭などでは先頭に立って元気にアナウンスされていた姿を想い出す。
当店の開店時には横長の看板をプレゼントしていただいた。
またご先代からの貴重なご蔵書をお譲りもいただいた。
店子として追悼の意を表し、本日と明日の2日間、智林堂は自粛休業させていただくつもりだ。店が離れた場所にあれば開けても別に問題はないのだが、同じ敷地内なのでご遺族の方々の手前、営業しづらいという面もある。
ご来店のお客さんにはご不便をおかけするが、どうかご了承いただきたい。
お通夜にも今から行って参ります。
by chirindo-tensyu | 2012-08-23 14:11 | Comments(0)

ルーマニア・ブカレスト近郊で殺害された邦人女子大生を悼む

ルーマニアの旅行記を書き終える頃に恐ろしくかつ悲しいニュースが舞いこんできた。ブカレスト近郊で日本人女子大生がタクシーの客引きの男に惨殺されたというもの。ネットでもさんざん取りあげられているので、今さら私が言うことはあまりない。第一、赤の他人なのだしな。
といっても、「ブカレスト」「クライオヴァ」などのキーワードで全く無関係の当ブログまでが検索の対象になっているようなので、近い期間にたまたま現場に居合わせた者として一言発言しておきたい。
それにしてもネット上で興味本位の書きこみがあふれ、さまざまな憶測が飛びかっているのにはあきれた。「ルーマニアは吸血鬼の巣喰う野蛮な国。それみたことか」みたいな意見があるのも遺憾。現地に行ったこともないのに、勝手なことをいうなよなと思う。
彼女は研修目的でクライオヴァを真っ先にめざしていたらしい。クライオヴァというのはルーマニアではメジャーな中核都市だが、国外では知られていない。特に観光すべきものがあるわけでなく、外国人とくに日本人にはなじみのうすい街だが、大学がある文化都市ということで、学生間交流のために彼女は訪問しようとしていたものだろう。
そういう目的がなければ旅行者には退屈な街ではあるが、休養がてら1・2泊くらいならしてもいいと思う平穏な場所ではある。私は訪ねきれなかったが、ルーマニアで一番美しいとされる公園もあるという。
さて彼女の計画表をみるかぎり、成田からウィーン乗り継ぎで同日夜にブカレスト空港着、その足で夜行電車に乗り目的地クライオヴァへというのはかなりの強行軍ではあるが、比較的治安の悪いとされるブカレストでの滞在時間を極力減らし、最短で任務地へ向かおうとする強固な意志が見てとれる。クライオヴァへはティミショアラなどとを結ぶ幹線上にあたり、乗客も結構多いので一旦列車に乗ってしまえば夜行であろうと危険性は少ない。っていうか安全が確約されたにもひとしい。深夜に女性一人で列車で移動なんてどうかしてるという意見もあろうが、ブカレストを一刻も早く脱出・通過したいという気持ちは私にはわかる。
「ルーマニア着いてから一人で深夜電車に3時間乗らなきゃだから、それが最大の不安」「辿り着けたら奇跡だと思う」 という彼女が遺したツイッターが生々しく暗示的だということで話題になっているが、初めての土地で「ほんとにたどりつけるのかな」という不安は誰しもいだくもの。しかし、本来ならたどりつけて当然の場所へ行き着けなかったのはまことに残念であった。
by chirindo-tensyu | 2012-08-22 17:58 | ルーマニア | Comments(0)

そしてブカレスト国際空港行列車に最後の試練が

ウニリャ百貨店ものぞいてみた。以前に比べて格段にきれいになっている。トイレが無料であるのもうれしい。
さてホテルで預けていた荷物を受け取ると、ノルド駅へ向かう。ブカレスト国際空港へは鉄道でも簡単にアクセスできるはずだったが・・・・・・。
ゆっくり駅でビールでも買ってと思っていたら、なぜか定刻より早く出発する気配。実際はそれは1時間前の列車で、大幅に遅れているのだった。これは次の列車も危ないぞと思い慌てて跳び乗る。乗客はまばらで外国人らしき姿もない。何だか心配になってきたが、間違いなく空港へ行くらしい。ただ、直通ではなく途中で連絡バスに乗換えという。
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列車は対向列車のすれ違い待ちのためか、ローカル駅に長時間停まったりしていらつかせる。どうもこの空港線というのは既成の路線を途中まで利用しただけで、まだインフラ面が追いついていないようだ。地下鉄を空港まで延伸する計画もあるらしいが、いつできるかは神のみぞ知る・・・・・・。
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さて空港の近くの駅へ着くと、車庫でもあるのか列車はそのまま先へ行ってしまう。駅は無人駅のようで、まともに機能しているとはいえない。周囲は住宅地があるだけのさびしい場所で、バス停も連絡バスも見あたらない。他の乗客もこれは変だということで騒ぎだし、どこかへ携帯電話をかけている。その結果わかったのは連絡バスが遅れてくるらしいということだけ。しかも別の場所からというので皆でぞろぞろと歩き、幹線道路沿いのロータリーへ。
そこにもバスの姿はなく、余裕をもってきているとはいえ次第にあせりを覚えはじめた。バスをあきらめ自家用車を手配している人もいる。通りでタクシーをつかまえようとしている親子2人がいた。あと1人乗れるなと思い、声をかける。
「タクシーがつかまったら乗せてもらってもいいかな?」
「いいとも!」
でも、そのタクシーが全然つかまらない。飛行機に乗り遅れたらどうするんだよ! と、そのときようやくミニバスが現れ、やれやれと乗りこむ。全く最後まで気がぬけない国だ。
国際空港へ着くと待望のビールで一杯と思ったが・・・・・・何と缶ビールが市価の10倍以上、ありえん、これはさすがに引く。でも、そういう時は隣りの国内線ターミナルへ行こう。そこへ行けば市価で売っていることを現地の人なら誰でも知っている。私も知っている。何しろルーマニアは4度目だから。


「地中海から黒海へぬける癒しの4カ国旅行記」  完
by chirindo-tensyu | 2012-08-20 18:28 | ルーマニア | Comments(0)

ブカレストの古本屋まわりでルーマニア語版「ハイジ」などを

大学広場へ出ると、露天商の古本屋が店開きを始めている。
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1軒では古そうな絵本が山積み。「ハイジ」もあったが値段が書いていない。うかつに訊くと足元をみて高くいわれそうなので、別の絵本の値段を確かめたりしてからさりげなく訊いたが、やっぱり高くいう。
「何でハイジだけ高いの?」
「これはチャウシェスク政権崩壊以前の発行だからね」その年代の物はあまり出回らず貴重なんだとか。なかなか抜け目のない店主である。強気で値引にも応じてくれそうになかったが、他の本と何冊かあわせて買うことで最初の言い値の7がけくらいにしてもらう。
さて今回のテーマのひとつは日本人作家のルーマニア語訳古書を探すというもので、各店で訊いてまわったがほとんどない。前回、辻邦生『夏の砦』を掘り出した店にも皆無。別の店ではジェームズ・クラベル『将軍』を出してきた。それって日本人作家じゃないんだけど。
ホテル・インターコンチネンタルの至近距離には立派な店構えの古書店があった。整理も行き届いており、物知り顔の店主が静かにすわっている。ここならあるかもと訊いてみると、何冊かさっと出てきたのはさすが。ただ、どれも新本屋で売っているような新しいもので、値段も高かったのであえて買う気にはなれず。三島由紀夫の「サムライ」というのがあったが、三島に「侍」という題名の本はないはずなので、これは「憂国」かなにかを訳したものだろうか。
by chirindo-tensyu | 2012-08-19 18:25 | ルーマニア | Comments(0)

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