奈良の古本屋・智林堂店主のブログ 古書買取強化中


古書店店主がつづる本と旅に明け暮れる日々..  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  【 智林堂書店 】     (電話)0742-24-2544   近鉄奈良から徒歩5分 もちいどのセンター街内 
by 智林 椰子生(ともばやし やしお)
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人気本『必勝婚活メソッド』をアマゾンに出品してみたが・・・・・・

「おひとり様」という言葉が市民権を得たかと思うと、「婚活」なる略語が定着したりする。それらに関する本も巷にあふれている。いい時代になったのか、寂しい世相の反映か。
山田由美子『必勝婚活メソッド』(学研新書)がアマゾンで売り上げランキングも上位で400円くらいと高値をたもっているのを見て、近所の新古書店でためしに仕入れてきた。
最低値の380円程度で出品しすぐに売れる見込みだったが・・・・・・。379円、378円と次々に安値更新され、3位くらいに落ちてしまう。いかん、これでは売りそこなう。こういうのは短日で売ってしまわなきゃ。
そこで350円に値下げ。すると競合店も349円、348円と下げてくる。まいったね、これは。相当売り圧力が強いようだ。
でも、人気本だから一方で買いたいという人も多いはずで、どこかで折り合いがつくはず。そう思って段階的に値下げし続けた結果、150円でやっと売れた!とんだ見込みちがい。こういうのはもう辞めようと思う。
買ってくれた人の名を見ると女性のよう。年齢まではわからないが適齢期の人なのであろう。本書がその人の「婚活」の何らかのお役に立てれば嬉しいが、私自身はほとんどもうからなかった。
その後調べてみると、相場はさらに下がり続けていた。
by chirindo-tensyu | 2012-09-29 20:25 | Comments(0)

奈良で活躍中のネット古書店の実態に迫る その2

もはや業者同士の社交場と化している例の新古書店でまたもK堂さんに声をかけられる。
私がいちはやく確保した三島由紀夫『豊饒の海』初版全4冊を見て、「そういうのも買うのね」。買いますとも。古書価はさほど高くないし、アマゾンなどでは売りにくい本だけど、半分自分の趣味でね。
別の店で売っていた『一倉定の社長学全集』全10巻、定価15万・売価12万のことなど話題に上る。
話しているうちに自宅も至近距離であること、妻子と三人暮らしであることがわかる。お子さんはまだ小さいらしい。何だか似たような境遇だな。我が家には子供はいないかわりに、永遠の幼稚園児のようなのが1匹おるし。
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K堂さんのHPもリニューアルして見やすくなっていた。どういう魔法を使ったのか、検索率も宣言どおり上位に来ている。これならきっと近日、反響があるだろう。
ところでネット業者の場合、宅買いに行ったとして必然的に発生するであろう不要な本をどうするかという問題がある。ネットで高値で売れる専門書ばかりごっそり、なんてうまい話はあるまい。全体のまず半分、下手すれば8割がたはアマゾンで1円から100円程度、なんて雑本の山だ。それらもまとめて引き取らざるを得ず、たちまち処分に困ることは目に見えている。
「そういう時は当店に一声かけてね。まとめて引き取らせてもらいますよ」とすかさず駆け引きに入る。「大量すぎて手に負えないときも何とかしますよ」とも。特に文庫本、文芸書などの要らないのは頒けてもらうよう念を押しておく。しかし、本当にジャンクみたいな本ばっかり持ってこられても困るのだが・・・・・・。

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by chirindo-tensyu | 2012-09-27 18:34 | Comments(0)

奈良で活躍中のネット古書店の実態に迫る

その後奈良に新しい古本屋ができたという話は聞かないが、ネット業者の活躍ぶりは目立っているようだ。S文庫さんも一度当店に相談に来られ、「近隣で店舗をお探しなら協力しますよ」といってみたが、やはり店でなくネット専売の道を選んだらしい。
ここで一言注意。アマゾンやヤフオクで個人で参加する分は無資格のままでいいが、それらから離れて自店サイトの形で直接古書などを売買する場合は必ず古物商の免許を取得しなければならない。違反すると100万円以下の罰金または3年以下の懲役刑だったかな?身におぼえある人は早急に取得し、税務署に開業届けも出すように。
例の店でまたK堂さんに会ったので念のため訊いてみると、もちろん取得済みとのこと。もともと中古車ディーラーをやっていて、始める時に古物商の免許をとったのだという。そうか、どうりでいい車に乗っていると思った。でも何で中古車から古本に? 金額の桁がちがうだろうに。
「本のほうが面白いなと思って」それはそうかも。単価は低くても利益率は車の比ではないだろう。ときには百円で買った本が1万円に化けたりするもんな。
アマゾンでも好調に受注できており、発送も一部代行業者に頼んでいるほどだとか。一日の受注件数をきいてちょっと驚く。逆にそれくらいないと専業では成り立たないのかなとも。
最新型バーコードリーダーも見せてもらう。やっぱりもっていたのか。っていうか必需品だよね。私自身、アマゾンをやり始めて、名門出版社の定価数千円のぴかぴかの専門書が数十円で売られていたり、ただでも要らないようなハウツー物が5千円とかで取引されていたりするのを目のあたりにし、業者としての価値観が根底からくつがえされてゆくのを痛感していた。
従来の相場観は現在の市場ではもはや通用しない。プロの業者でも検索なしではやっていけない時代にさしかかっているのはたしかなようだ。

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by chirindo-tensyu | 2012-09-25 12:25 | Comments(0)

興福院近くの奈良の旧家で謡曲大観や茶道の古書など買取記

その日は店の売り上げゼロであったが、店主の表情は満ち足りていた。なぜなら! 脈ありの買取が一件とれたからで、この心境は一般客には理解してもらえないかもしれない。
ともあれ開店後しばらくして買取依頼の電話があり、さっさと店じまいし、やや遠かったが台車を引いて行ってみたのだった。
向った先は船橋通りを越え、大仏鉄道跡記念公園(はじめて見た!)をさらに北へ行った興福院(興福寺にはあらず)近く、ひっそりしたたたずまいの民家である。
個人宅への買取は2つの懸念がつきまとう。いくら場数をこなしてもこれらはストレスになる。一つは値段が折り合うかどうかという問題で、もう一つは後で返してとかいわれやしないかという心配。でも、今回にかぎっては杞憂に終った。依頼主は見るからに人のよさそうなご主人で、亡父の不要な蔵書を捨てようかと思っていたもので値段は問題外であること、その家も処分してしまうことなどを告げられ、だからといって安く買いたたくわけではないがスムーズに取引できたのは幸いだった。
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内容も『謡曲大観』全7巻、『井口海仙著作選集』全3冊をはじめ、茶道・書道・華道などの本が色々。茶道のたしなみもあった粋人のようで、そういう人の蔵書は古本的においしいというか有益なものが多い。茶道というのは茶を点てて菓子を添えればいいというものでもなく、茶室に掛ける書画を考えれば書道の、活ける花に思い致せば華道の教養も必要になる。さらに奥義を深めるには周辺の文化・芸能・歴史などの専門的知識も問われ、いきおい蔵書も多岐に亘るのである。
ただ餅飯殿町の店から台車を引いていくにはやはり遠く、量も思ったより多く、2往復してもなお大量の積み残しが出た。「後は廃品回収にでも出して」と告げて帰ったが少々心残りだった。

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by chirindo-tensyu | 2012-09-22 19:09 | Comments(0)

『世界の写真作家シリーズ』平凡社をアマゾンに出品

『世界の写真作家シリーズ』平凡社は一体何冊出たのだろう。書目リストを見ると、木村伊兵衛『造船所の印象』、浜谷浩『辺境の町』などぜひ手にしてみたいと思う本だ。
シリーズのうち秘蔵の3冊を今回アマゾンに出品。画像も自分で撮ったのをアップしておいた。こういう写真集は画像もないとなかなか買う気しないからね。
  クライン・タコンス&光吉夏弥『子供の世界』1957年
  イーラ&光吉夏弥『動物の世界』1957年
  薗部澄『北上川』1958年
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個人的には動物のユーモラスな姿をとらえた『動物の世界』がおすすめ。大半はその辺の動物園で撮ったものだろうが、あまり意識させない。
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『子供の世界』は稀少なのか、現時点で競合出品がなく「日本の古本屋」でもヒットしない。こういうのは値つけに悩む。好きにつけ放題だといっても現実的に売れる値段をよく考えてつけなければならない。高くつけすぎても安くしすぎても古本屋というのは馬鹿にされる商売なのだ。
とりあえず、最初は強気でいってみようか。

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by chirindo-tensyu | 2012-09-20 18:27 | Comments(0)

洋書『アムステルダムの建築案内』にブックレビューとイメージ画像をアマゾンに投稿

アマゾンであまりポピュラーでない本は最低限の情報が登録されているだけで、画像もブックレビューもないことも多い。そんなことおかまいなしにどんどん出品している諸君、ちょっと待った!
画像やレビューをみずから投稿してその本のイメージを明確にし、売れゆきを促進しようではないか。画像のあるのとないのとではずいぶん違い、あったほうがよく売れるというデータも実際に出ている。
真剣に商品を売り込みたいのであればそれくらいの努力を惜しんではならない。
ブックレビューは内容を説明しつつ、購買意欲をそそるような文章にする。
手はじめに洋書『Amsterdam achitecture a guide(アムステルダムの建築案内)』1989という本で両方やってみた。
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画像データはヤフオクやブログに投稿するのとほぼ同じ要領で。他所からコピーしたりすると訴えられるからあくまで自分で撮影したものを。
レビューは「写真図版豊富で眺めるだけでも楽しい写真集。本書を片手にアムステルダムを歩けばこの街の新たな魅力が発見できるでしょう。コンパクトなサイズでありながら内容充実。値段以上に価値のある1冊といえそうです。」なんて調子でね。
古本屋ってよっぽど暇なんだねという声が聞こえてきそうだが・・・・・・。

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by chirindo-tensyu | 2012-09-18 12:00 | Comments(0)

家族に内緒で古本を売ってはいけない!

いつものように店に出勤すると、シャッターの下に紙切れが。もう何週間も前に買い取りに行った家の娘さんからで、売った本のタイトルを列挙し、母親が間違えて売ったものだから全部返してほしいとある。最悪のパターンだね。幸か不幸か、当店は短日売買をモットーにしているのでほとんどの本は売りつくして返しようもない。あったとしても法的には返す根拠もないのだ。
書かれていた番号に電話すると、相手は古物商営業法に違反しているなどとまくしたていきなり喧嘩口調。でも、こっちも海千山千の客を相手に商売してきた身だ。法にもとるようなことは一切していないし、取引に落ち度もない旨淡々と説き聞かせる。相手は「弁護士に相談して出るとこにでますよ」といって電話を切った。
やれやれ、とんだ災難だ。私のいったいどこが悪いんだろう。裁判をするならしたらいいが、訴えるべき相手を間違えている。訴えるとしたら黙って本を処分した実の母親だろう。認知症の老人をだまして高額品を買いたたいてきた、とかいうならこっちにも非があるかもしれないが。
それにしても今頃になってなぜ? 思うに何年も実家にほったらかしにしていたのをたまたま帰省してなくなっているのに気づいたのだろう。実際埃がかぶっていたし、それほど大事にされていた本のようには思えないのだが。
いずれにせよ親子の間でも一悶着があったはずで、憂鬱な気分になってしまった。この商売、きれいごとでなくそういうのも避けて通れないんだけどね。
高校生が高額の漫画本を勝手に処分されたとして祖母を相手取り訴訟を起こすというニュースも以前あった。私も子供の頃に母親に漫画を捨てられたことがある。阪本牙城『タンク・タンクロー』前谷惟光『ロボット三等兵』藤子不二雄『モジャ公』など、後年古書価が高騰して悔しい思いをしたぞ。
家族の本を処分する際には必ず当人の承諾を得てからにしていただきたい。それから、一旦売った本を返してというのも絶対やめていただきたい。たとえ正式な書面を交わさなかったとしてもこれは商取引の一環であり、待ったなしの世界なのだ。
by chirindo-tensyu | 2012-09-17 19:29 | Comments(0)

古本市場で文庫本の袋詰め放題に挑戦

古本市場は新古書店のチェーン店で、通勤途上に1軒あるがあまり立ち寄らない。理由は専門書や黒っぽい本をはじめから排除しているからで、ブックオフに比べると品揃えに見劣りがする。でも、たまに覗くと小沼丹『懐中時計』(講談社文芸文庫)が格安で拾えたりするからあなどれない。
手を変え品を換えセールをやっているのはどこも同じ。文庫本1袋詰め放題300円セールというのがあり、思わず飛びついた。こういうのは好きで、ついムキになってしまう。ただ1冊50円の値札がついている台上の本に限り、袋も小さいのでそう詰められない。
袋の破ける限界まで目いっぱい詰めるには秘訣がある。それは、「厚い本を先に詰めて薄い本は後から入れる」というものだ。目測でもう満杯になったところへ升田幸三『勝負』(中公文庫)を勝負を賭けて押しこみ、さらに作戦的に残しておいたヴェーバー『職業としての政治』(岩波文庫)厚さ5ミリをわずかな間隙にねじこむ。合計9冊確保。かなり得した気分だったが3冊100円と考えると大したことないな。
レジにもっていくと、女店員から「完璧に詰められましたねー」といわれる。ちょっと照れくさい。
若き日にミュンヘンで訪れた1皿盛り放題の料理店を思い出した。はじめに大中小の皿からチェイス。もちろん一番安い小皿を選び、鉄則どおりジャガ芋などの大きなものをまず盛る。ちなみに肉料理などは別料金で対象外。そして隙間に豆やマカロニを詰めていき、野菜を上にかぶせて完成。これもあまり盛りすぎると恥ずかしい。次に行く機会には中皿を取って大人の余裕をしめしたい。
by chirindo-tensyu | 2012-09-16 18:35 | Comments(0)

『目で見る奈良市の100年』郷土出版社が再入荷

『目で見る奈良市の100年』郷土出版社は地域がら仕入れてもいつしか売れてなくなる本だ。もう何度目になろうか、新たにまた1冊入荷した。
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本書は類書『奈良市今昔写真集』樹林舎と並んで、現在では入手困難な書物となっている。といっても買値とのかねあいもあり、定価以上に値をつりあげて売るようなことはなく、適価で販売させていただくつもりだ。
眺めているとまことに興味深い。商店街の古い写真の載っているページがあり、それを見るかぎり東向きや小西通りよりわれらが餅飯殿通りの方がはるかに先に発達し、立派で活気があったようだ。今では完全に逆転されてしまったけどね(泣)。
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昔の大軌(大阪電気軌道)開通時の貴重な写真、旧・奈良駅や富雄・学園前などの近鉄開業当時の駅前風景も懐かしく、鉄道マニアにもおすすめ。
アマゾンにも一応出品してみたが、こういう本はやはり地元の顧客にこそ買ってほしいと思う。


追記 本書は現在売切、再入荷待ちです。

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※現在売切れです
by chirindo-tensyu | 2012-09-14 17:52 | Comments(0)

映画台本「敵中横断三百里」山中峯太郎原作・佐藤純彌監督

ネットの外貨取引でやってしまった。売りと買いを間違えるという何とも初歩的なミス。FXをしてるわけではないので笑ってすませられるような額だが、相場動向の判断の見誤りなら仕方ないとしてこういう不注意による損失は避けたいところ。
その点、古書の取引は売りと買いを間違えるなんてことはないからいいわな。ほとんど売値と同額で買ってしまうことはたまにあるが・・・・・・。
さてアマゾンにかかりきりの毎日だが、ヤフオクの方も出品は続けている。
アマゾンに取り扱いのないようなレア本、値つけのよくわからない本、マニア向けの趣味書などはアマゾンや店の棚に出すよりヤフオクに出した方が断然よい。
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たとえば往年の日本映画「敵中横断三百里」の台本、これなどは映画専門店でもないわが店に1冊だけあってもしょうがない。ということでヤフオク出品。
ヤフオクにはちゃんと<映画関連グッズ→台本>のコーナーがあり、常時数千点だかの出品物でにぎわう。もっとも、玉石混淆なのは他のコーナーと同じ。大半は映画というよりアニメかテレビドラマの台本で、紙くず同然のものも多いようだ。
「敵中横断三百里」はひょんな所から入手したのだが、毎度のことながらこれは賭けのようなもので、思惑通りに売れればよいが売れなければ損失をかぶることになる。このゲーム感覚が結構楽しかったりするんだけどね。少なくとも外貨のネット取引よりは面白い?

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by chirindo-tensyu | 2012-09-12 17:48 | Comments(0)

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