奈良の古本屋・智林堂店主のブログ 古書買取強化中


古書店店主がつづる本と旅に明け暮れる日々..  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  【 智林堂書店 】     (電話)0742-24-2544   近鉄奈良から徒歩5分 もちいどのセンター街内 
by 智林 椰子生(ともばやし やしお)
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仮出入国でジンバブエ・ザンビア国境を通過

まずはヴィクトリア瀧をめざす。水量が多くずぶ濡れになるというのでホテルで傘を借りていく。
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おやおや目の前の道路をまた象の群が過ぎていく。象の通り道になっているのかもしれない。
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土産物の並ぶ一角では踊子たちのパフォーマンス。象の置物の売人にしつこくつきまとわれる。
瀧の入口は左手だが、そのまままっすぐザンビアとの国境の橋をめざす。
今回ザンビアの訪問はためらわれる事情があった。それは南アに戻るさいにザンビアに入国した経歴があるとイエローカード(マラリア予防接種の証明書)の提示を求められるからで、取得していないと再入国を拒否されたり、その場で注射を打たれ数日隔離されたりするおそれがあるからだった。もっともこれは表向きの規則で、実際はいちいち調べたりするとも思えなかったが。
ただ、情報によればVC瀧の国境にかぎり、仮出国扱いになる特例があるとのこと。ジンバブエの再入国ヴィザも必要ない。ここまできたら特例を利用してザンビア側に行ってみよう。
出国スタンプは頼まなくても別紙に捺してくれる。これならパスポートに何も痕跡は残らない。
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国境にかかる橋までは歩いて15分ほど。橋の上からも瀧はよく見える。
橋の中ほどには「これより先ザンビア領」の表示があり、心の中で快哉を叫ぶ。しかし、川は両国の緩衝地帯という考えもあり、対岸のザンビアの領土にしっかり足をつけてきた。その先のイミグレまでは先述の理由で行くことはできない。70ヶ国目の訪問達成ながら、滞在わずか10分ほどという結果に終った。
もちろん正式入国とはいえないが、陸路の場合は「入国審査にかかわらず、あきらかにその国の領土に足を踏み入れた時点で入国したものとする」という私なりのルールがある。EU加盟国内などでは出入国審査もなく国境を通過できてしまうので、こういう規定を設けておかないとおかしなことになるからだ。
橋の上ではまたザンビアの記念紙幣の売人が現れた。
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クレージーなバンジージャンプも行われていた。1回飛ぶのに100ドルほど要るそうだが、私なら逆に100ドルもらってもやりたくないね。
by chirindo-tensyu | 2013-07-31 18:41 | ジンバブエ | Comments(0)

ヴィクトリア・フォールズのホテル「イララ・ロッジ」

ヴィクトリア・フォールズのホテル探しは難航した。ホテル自体は数多くあるのだが、それぞれ点在していて1軒気にいらなかったら次へ行くのに時間がかかるからだ。しかも、どこも設備のわりに値段が高い。
最初に行った「レインボー」は悪くはなかったのだが、3つ星で140ドルは高すぎると思い退散。
観光案内所でホテルリストをもらおうとすると、リストはないが手ごろな宿が近くにあるというので案内してもらう。そこはあまりにも安宿だった。
車の窓から見かけた町はずれの「スプレイ」に行こうとすると、さっきの男が近道を通って案内してくれる。案内するのが仕事とはいえ自分の持場を離れて大丈夫だろうか。この町は道から一歩はずれると原始的な野原が広がっている。
そこで男と別れたが、何とそのホテルは改装で閉鎖中。今日はついてない日だ。
瀧に近い高級ホテルまでとぼとぼ歩く。
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「イララ・ロッジ」、案内所の男は300ドルはするといっていたが、183ドルと何とか許容範囲。設備も申し分なく、妥協せず探して正解だったと思う。
ところで、ジンバブエはすでに同国の通貨はなくドルが流通している。ためしにスーパーで1ドル20セントの缶ビールを買ってみたら、釣銭はランドで返ってきた。どうなってるの、これ?
日本の状況に置き換えてみよう。政府は円安は歓迎などといっているが1ドル100円から1000円、10000円・・・・・・と加速、日本円は信用を失いついに経済破綻。通貨はすべて紙屑となる。替って国内ではドルが流通、補助貨幣として中国元も使われる・・・・・・。そんなことありえないと誰しも思うだろう。だが、ジンバブエという国では実際にそういう事態が起っているのだった。
by chirindo-tensyu | 2013-07-30 19:06 | ジンバブエ | Comments(0)

ヴィクトリア・フォールズで超高額面紙幣売りの洗礼を

いつからそこにいたのか、そして何者なのか、警官の仲間でないことは確かだが一人の青年が現れ、
「僕がこの車で送っていってあげるよ、同じ料金で」という。
車ではなく、運転手が変わるとは。あまりの突然の予想外の申し出に面喰らったが、願ってもないことだった。
「あの運転手は逮捕されるのか?」
「いや、逮捕はされない」
そう言ったが、身柄を拘束されているのは明らかだった。
その青年の素性はあえて問わなかった。ジンバブエの奇跡と思うことにしよう。
ヴィクトリア・フォールズは瀧がそのまま町の名になっている。中心地で降りると、札束を持った男に声をかけられた。今や土産品になっているジンバブエ・ドルの旧・高額面紙幣だ。何億何兆なんて単位もある。
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きわめつけは100兆ドル札、これはぜひ欲しい。交渉して他の紙幣とまとめて一束20ドルで購入。相場を知らなかったので、ちょっとこれは高くつかまされた。
さらに別の男が来て、一束10ドルでどうかというので7ドルに値切って買う。
すると次々に10ドルだ、5ドルだという売人が現れ苦りきってしまった。しかし、5ドルでいいというようなのは状態悪かったり、超高額面でなかったりとそれなり。
クズ紙幣を高値で買う日本人がいるぞという噂があっという間に広まりそうだったので、彼らをふりきってホテルの方へ急ぐ。
by chirindo-tensyu | 2013-07-29 18:37 | ジンバブエ | Comments(0)

ジンバブエ警察の検問で足止めをくらうこと

運転手は免許証を差し出した。
「ちょっと来い」と検問中の警官は言って、彼を路上に連れ出した。
そのまま延々と立話をしている。そのうちにもトラックが何台か来て、同じように検問を受ける。
通りかかったトラックの運転手に訊いてみる。
「私の運転手が警官に引き止められているけど、何か問題あるのかな?」
「さあね、彼らはいつも問題だらけだ」と、はき捨てるように言う。
そのうち私の運転手が戻ってきて言うには免許証に不備があり、もめているのだと。そんなことだろうとは思ったが。
「700プーラもの罰金を払わないといけない。困ったなー」
困ったのはこっちの方だ。とにかく早く車を出して目的地へ連れて行ってくれ!
このさい警官に賄賂を渡して黙認してもらおうかと思ったが、相手は3人いるし、どうやら買収は通じないようだった。
確かなのは運転手はすでに免停状態で運転は続行できない、他の車を見つけるしかないということだった。
しかし、その車が簡単には現れない。やっとミニバスが来た。警官に話をつけてくれるよう頼み、一旦は同じ50ドルを払うことでまとまりかけたが、なぜかその白人の運転手は急に怒り出し、さっさと行ってしまった。
警官は何をどう言ったのか。自分の職務にだけは忠実だが、巻きぞえ食った外国人の旅行者の便宜をはかることなど眼中にないようだった。
その後は一台も通らない。トラックでも何でもいいから乗りこんでやるつもりだったが、来ないものはどうしようない。
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道路のかなたを象が幻のように通り過ぎていく。
そして日ざかりの中でいたずらに時間だけが過ぎていく。こんな国に来るんじゃなかった。日本へ、いや南アフリカへ戻りたいなと思う。
路肩で頭をかかえこんでいると、事態は思いがけない方向に転換した。
by chirindo-tensyu | 2013-07-28 19:00 | ジンバブエ | Comments(0)

ボツワナからジンバブエへの国境越え

さて、私の旅はまだつづく。最後のハイライトともいうべきヴィクトリアの瀧をめざして。
カサネの町からジンバブエ国境まではタクシーでわずか十数分、難なく出国し、少し緩衝地帯を歩くとジンバブエ側のイミグレである。
ちょうどバスの団体客が先着してごったがえしている。ヴィザは30ドルで即時発行、「高いよ」と文句を言う白人の女に苦笑気味の役人たち。
役人の男は渾身の力で叩きつけるようにスタンプを捺していく。自分の存在を誇示したいのか、それとも判を捺すだけの毎日に倦みきっているのか。
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国境からは公共のバスなどはない。車を拾う必要があったが、幸い相手の方から声をかけてきた。若い男で、VC瀧まで一人なら50ドル、何人か揃えばより割安になるという。
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30分程待ってみたが誰も現れない。人気のなくなった道路を悠然と猪が通り過ぎていく。50ドルで見切発車。
ヴァンは快調に走り出した。VC瀧までは1時間余で着けるだろう。今日の移動は楽勝だったな、などと考えていると例によって警察の検問がある。
どうせ形だけの検問で、不備がなければすぐに突破できるはずだった。ところがそうは問屋が卸さず、最悪の事態が待ちうけていようとは・・・・・・。
by chirindo-tensyu | 2013-07-27 19:24 | ジンバブエ | Comments(0)

チョべ国立公園サファリの野生動物たち 後編

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草を食む河馬の親子を対岸から猿が見つめている。この雄大な光景を私は一生忘れないであろう。
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動物はカムフラージュがうまい。思いがけないところに隠れているものだ。
そして、木々の間から現れたのは・・・・・・。
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麒麟! 間近で見るとまるで恐龍のよう。「キリンとビールは生(なま)にかぎる」、なーんてね・・・・・・。
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日が昇りかけてもまだまだ動物が現れそうだったが、ジープは帰路につく。十指にあまる動物を見られたことでわれわれ一同もすっかり満足。
町に着くと、私だけ先に降ろしてもらい、タクシーでジンバブエの国境へ向った。ホテルからは国境を越えヴィクトリア・フォールズまでの車を手配してもらうこともできたのだが、一人だとかなり高額になると言われ、自分でいつものように乗り継いで行くことにしたのだ。しかし、それが試練の始まりとは予想もしていなかった。


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by chirindo-tensyu | 2013-07-26 19:24 | ボツワナ | Comments(0)

チョべ国立公園サファリの野生動物たち 中編

走っているうちに夜が明けた。
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誰かが「朝陽を撮りたい」と言い出し、ジープは停まる。撮り終ると口々に「ダン」と唱える(ダンdoneは終ったという意味)。
ジープは草原の凹凸のある道を快走、他のホテルの車とも何台かすれちがう。運転手との相性によっても見られる動物は違ってくるはずで、それもサファリの醍醐味かもしれない。
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バッファローに続き、インパラの群に遭遇。
道の途上では車から降りられなかったが、河辺で小休止タイム。
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運転手からフロントと精算の件で話がついたと聞き一安心。同乗のグループ客の男とも少し話す。見かけからアフリカの旅行者かと思っていたが、インド人だという。ジンバブエで撮ったという写真を見せてもらう。
大きなライオンと一緒にその男が写っている。
「ワオ! 危険じゃなかった?」
「全然。だって私はまだ生きてるよー、ハッハー」
ライオンはこの一帯にも現れない。よほど奥地へ行かないと見られない貴重な動物だ。
河辺は猿のたまり場になっているようだ。
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by chirindo-tensyu | 2013-07-25 19:31 | ボツワナ | Comments(0)

チョべ国立公園サファリの野生動物たち 前編

夜明け前にロビーに行くと、サファリ客のためのコーヒーとクッキーが用意されていた。
グループ客に便乗する形で3時間の早朝サファリ・ツアーに参加させてもらう。230プーラ+入園料70プーラ。
本来はここで2泊したかったが、残りの日数を考えると毎日移動しなければいけない。そこで私はツアーが終ってもホテルには戻らず町で降り、そのまま隣国ジンバブエをめざすプランを立てていた。
早々とチェックアウトし、サファリの運転手にもその旨伝えたところ、サファリ受付の女が意外なことを言う。
「室料が払われているか確認するため、あなたは一旦ホテルに戻ってこなければならない」と。
「何を言うか、昨日銀行まで行って現金で払ったではない」
「私は知らない」
あいにく昨日フロントにいた人は不在。コンピューターで確認すればわかるがまだ機能していないという。
押し問答になり、暗がりの中で領収証を探していると、
「もたもたしてると動物たちが逃げちゃうよ」と運転手がせかす。
サファリの間に電話で確認が取れたら途中で降ろしてもらう条件で出発。やれやれ、何と言ってもここはアフリカなのだ。
車はサファリ仕様の被いのないジープ、真っ暗な中チョべ公園をめざす。毛布は用意されてあったが、身を切るような風の冷たさだ。一体私は何のためにこんな苦行をしているのかと自嘲気味にもなってくる。
公園へは30分ほどで着く。まだ夜は明けない。
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薄暗がりのなかにまずはジャッカルがお目見え。
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続いて象にインパラに河馬と、なかなか楽しませてくれる。暗すぎてうまく写真は撮れなかったが、南アのカルーでは見られなかった動物にいきなり遭えてテンションは高まってきた。


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by chirindo-tensyu | 2013-07-24 19:04 | ボツワナ | Comments(0)

芋虫からローストビーフまで ボツワナの郷土料理を堪能

ホテルのレストランでは夕食はヴァイキングのみ。230プーラと高いだけあり、なかなか豪勢な内容。
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生演奏もある。
一番人気はやはりローストビーフで、塊から切りわけてもらう。ただ、ソースなどはなくちょっと生臭い。いかにも獣肉っていう感じ。
トマトスープや煮込料理は旨かった。デザートも充実していたがもう腹に入らない。
気になったのは芋虫の唐揚で、これはボツワナやジンバブエの郷土料理とのこと。栄養価は高いという。ただ見た目は悪く、どうしても触手が伸びなかった。「世界ふしぎ発見」のリポーターたちは平気で食っていたがな。
酒類はもちろん別料金で高いからか誰も摂っていない。私もビール1本にとどめる。
それにしても、絢爛たる食材と客人らの旺盛な食欲、ボツワナの底力を見せつけられた。
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敷地内には疣猪(いぼいのしし)も出没。人慣れしているように見えたが近づくと逃げられる。この肉も美味でいずれは食用になる運命なのだとか。
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ザンベジ川に沈む夕陽を見て、翌朝のサファリを予約、眼ざましコールも頼んで寝る。
by chirindo-tensyu | 2013-07-23 18:42 | ボツワナ | Comments(0)

カサネのホテル「モワナ・サファリ・リゾート」

カサネでは「モワナ・サファリ・リゾート」に投宿。マウンでは泊りそこねたクレスタ・グループの高級ホテルである。今まで見たこともないような広大な敷地にあり、大通りに面した入口から建物まで歩いて10分はかかる。徒歩で来る客ははじめから前提にしていないような設計だ。
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タキシードを着たような看板猫?に出迎えられ、やっとチェックインできると思ったらカードの機械が不調で現金で払うよう言われる。朝食なしでも1078プーラ、そんな大金は持っていない。ホテル側の都合なのに町へ行って両替して来いといわれたから、ちょっとむかついて車を出してもらうよう要請。
運転手とワゴン車で町へ行く。町へは遠いからATMで現金を引き出すついでに自分の買物もしてやれと思い、まず目についた酒屋で缶ビールを購入。さらにスーパーで食材を物色していると、運転手が「飛行場にゲストを待たせてあるから」と呼びに来た。
一緒に飛行場へ行く。白人のグループ客が待っていた。
「もー、さんざん待ったよー」
私は助手席で知らんぷりを決めこむ。坂道を戻る途中、緑豊かな原野が見えた。そこはもう別の国ナミビアという。
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やっとこさ部屋にたどり着き、缶ビールを開ける。ベッドまわりには蚊帳が吊られ、王侯貴族にでもなった気分。
by chirindo-tensyu | 2013-07-22 19:30 | ボツワナ | Comments(0)

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