奈良の古本屋・智林堂店主のブログ 古書買取強化中


古書店店主がつづる本と旅に明け暮れる日々..  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  【 智林堂書店 】     (電話)0742-24-2544   近鉄奈良から徒歩5分 もちいどのセンター街内 
by 智林 椰子生(ともばやし やしお)
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趣味の日本刀・刀剣・ナイフの本

よく聞かれるのが、刀剣の本。最初は何でこんな物騒なものをと思いましたが、美術品としての魅力に魅かれて、この道にのめりこむ方が多いようです。智林堂としては不得手な分野ですが、ある程度は揃っています。
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内田疎天『大日本刀剣新考』は稀覯本。造本も見事です。「正倉院御物刀剣考」といった項目も見られます。
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色々な事件があって、最近ナイフの売買や所持も規制が厳しくなってきましたね。本で見て愉しむのは自由です。
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日本刀が奈良で人気が高いのは、人間国宝の刀匠・月山貞一の影響も大きいようです。出身は大阪ですが、吉野山や桜井を舞台に活躍した人です。在庫はいずれも1点限り、お求めはお早い目に・・・。

# by chirindo-tensyu | 2010-02-18 19:52 | Comments(0)

奈良の名士による軽便鉄道の本

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今回紹介するのは、我々の間では「先生」として通っている松藤貞人氏の『奈良県の軽便鉄道』。実際、著者は長年地理と歴史の教師をされていた方で、私は直接学んだわけではありませんが、開業当初から古書のことを色々教えていただいています。「この本は値つけが甘い。同業者に抜かれんようにせなアカン」とかね。お客さんこそ最良の教師です。
さて、本書はご本人から、「珍しいものだから、見かけたら買っておくように」みたいに言われていて、気になっていたのです。先日ある市場で見つけ、署名入増補版で決して安くなかったのですが、先生の言葉を思い出して買ってしまいました。今はもう廃れてしまった奈良の小さな鉄道の歴史が、豊富な資料を駆使して書かれています。初瀬鉄道なんて、私は全然知りませんでした。これに乗って長谷寺へ詣でたかったですね。
松藤氏はその後、『水木十五堂小伝』という別の本も出されていますが、これについては店主代理が読了後、ブログで紹介するでしょう。
# by chirindo-tensyu | 2010-02-17 20:01 | Comments(2)

カルタゴ展と地中海の誘惑

京都文化博物館では「古代カルタゴとローマ展」を開催中。カルタゴの本とくればこれ。
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森本哲郎『ある通商国家の興亡』。古代の繁栄国家カルタゴは、現代の経済大国日本に似ていると著者は語りかけます。展覧会の後にでも読んでみて下さい。
カルタゴから範囲を拡げて、地中海の本を集めてみました。
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一度やってみたいのが、地中海沿岸づたいに陸路で一周の旅。ジブラルタル海峡のわずかな航路をのぞけば地図上では可能ですが、政情が不安定で国境が開かれていない国々もあり、現状では夢のような話です。
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ブローデルの名著『地中海』でもひもといて、その甘美な夢を見つづけることにしましょう。

# by chirindo-tensyu | 2010-02-16 10:25 | Comments(3)

中国版画と東洋医学の本

旧正月にあたる2月14日、この日はバレンタインデーでもあり、東向通りの中華料理店「飛天」で妻とささやかな宴を設けました。春節に入ったせいか、街には中国人の観光客も増えてきたように思います。
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春節にあわせ、こんな本を用意してみました。川瀬健一編『中国伝統年画論集』『同図録』。版元は奈良橿原市の東洋思想研究所。年画というのは、新年を祈って家の内外に貼る版画のことです。芸術的にも完成度が高く、見飽きませんね。
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同じ編著者の手になるものとして、『東洋医療体術』。縁あって複数冊入ってきました。「萬事如意」の識語入で、店頭にて好評販売中。本の売り買いも意のままにできればよいのですが・・・。

# by chirindo-tensyu | 2010-02-15 22:10 | Comments(0)

澤村光一郎「鉄道切符コレクション」はひっこめ本に認定だ

先日、当ブログで紹介した切符の本に早速注文がありました。近鉄関連会社の某氏お買い上げ。毎度有難うございます。同じ本を補充しようとネットで探してみましたが、送料も含めると売った値段より高くなってしまうので断念。かわりに、こんな物を見つけて買いました。
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澤村光一郎『鉄道切符コレクション』。いやはや、すごい本があったものです。この手のはパーツカラーなのが常識ですが、本書はオールカラーで明治からのあらゆる硬券・軟券が掲載されています。さながら実物を収めたアルバムを繰るよう。解説も念入りで、レベルが高いです。それもそのはず、著者は切符マニアの間では昔から知られた店「オフィス沢村」のご主人でした。本書はその資料性の高さのゆえに、ひっこめ本―これは私の用語ですが業者が売るのをやめて自分の物にする本のこと―に認定しました。もちろん、最大級の褒め言葉ですよ。
# by chirindo-tensyu | 2010-02-14 20:31 | Comments(4)

台湾で買った鉄道と温泉の本


さて、春節。中国では今から本格的な正月を迎えます。昨年は大混雑するこの時期を少しはずして台湾に出かけたのでした。旅程の大半を鉄道乗りつぶしと温泉めぐりにあて、さらにプロペラ機で離島へ飛んだりしていたため時間が足りなくなり、古本屋を一軒も周れなかったのは痛恨のきわみです。
でも、幸い新本屋へは行けました。日本と変らない紙質と品揃えながら、値段は格安。目移りがしますが、吟味の上2冊ほど購入。
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『阿里山森林鉄道 深度の旅』と『台湾の温泉』。阿里山鉄道は私が行った時は途中崖崩れで不通区間があり、山道を一駅分歩かされるというハプニングもありましたが面白かったです。後者は台湾の代表的温泉が網羅されていて、化学成分のデータなども載っています。次の旅にも役立ちそうです。いや、次回があるとしたら温泉よりまず古本屋へ直行しなければいけませんね。

# by chirindo-tensyu | 2010-02-13 20:53 | 台湾 | Comments(0)

わが愛機 そして、ピンホールカメラの世界

人のもっているカメラって、気になりませんか。ふだん店主が愛用しているのがこちら。
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オリンパスFE370。中古で同じのを2台買いました。2台買うと付属品なども同時についてきますから、予備に置いておけますしね。別に芸術写真をとるつもりはないので、今はこれで充分です。本の撮影には文書モード。活字なども鮮明に写せます。あと、オークションモードといって、露出を自動的に変えて3枚連写してくれる機能も。これは使えます。他にも色々な機能がありますが、まだ完全に使いこなせていません。
今回は少し変ったカメラの本を紹介しておきましょう。
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石井彰一『PINHOLE 凝視するピンホールの世界』。ピンホール、針穴といえば、カメラの原点ともいうべき古典的写真機です。手作り感覚で愉しんでいる愛好家の方もいらっしゃるようです。計算しつくせない、ちょっとぼやけた感じがいいのかも。本書は国内各地とイタリアの風景写真集。複数冊入ってきましたので、大特価で店頭販売中です。

# by chirindo-tensyu | 2010-02-13 10:07 | Comments(2)

鉄人28号の客とブリキのおもちゃ

「鉄人28号とかはない?」ある年輩のお客さんに、唐突に訊ねられました。てっきり漫画本のことかと思ったら、そういうレトロな玩具を集めていらっしゃるとのこと。
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玩具はないけど、ブリキのおもちゃの本なら智林堂にもありました。『The Tintoy Museum』全3冊に『ロボットと宇宙船』。後者はおもちゃ博物館で知られる北原照久の本。
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鉄人28号やロボットはマニアの間では高値で取引されているようです。
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こちらは洋書。『Metal Toys』ロンドン刊。乗物を中心に、千個あまりの玩具がカラーで載っていて壮観です。
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玩具は当方の専門外ですが、これは買取先のお宅で、とくにお譲りいただいたもの。フィリピンの公共乗合自動車ジプニー! 実物のそれはもっとド派手な装飾で、運転手の個性がにじみ出ているものなんですが・・・。「バクララン~キアポ」とマニラの実際の路線名が刻みこまれているのはリアルでしたね。
# by chirindo-tensyu | 2010-02-11 20:47 | Comments(0)

卒業旅行にエジプトはいかが

さて、学生の皆さん、卒業旅行はお決まりですか。エジプトなんかはいかが? 考古学の勉強になるし、カルチャーショックを受けるという意味では、ヨーロッパより面白いかも。私は以前、初めて入ったカイロの食堂でコシャリを食べ、「これがアフリカの味か!」と新鮮な衝撃をうけました。 
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智林堂ではエジプト関連書、各種取り揃え中。フランス語版「ラムセス2世」なんていうのもさりげなくあります。エジプトの権威としては吉村作治が有名ですが、今回紹介するのは田中四郎の本。この人もアラビア語の先生で、一時は非常に人気がありました。
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『エジプトは誘惑する』学生たちとの他愛もない旅行記で、わりとよく見かける本です。当店のはサイン入。古書的には雑本扱いですが、ひたすら店主の好みで置いています。

# by chirindo-tensyu | 2010-02-11 09:18 | エジプト | Comments(0)

追悼・立松和平特集

サリンジャーに続いて立松和平が亡くなりました。「ライ麦畑」は村上春樹の新訳も野崎孝の旧訳も、すぐに在庫が売り切れました。というわけで立松もストックをかき集めての店頭追悼特集・・・何か不謹慎みたいですが、新刊書店でもやっていることだし、我々としてはこういう形でしか弔意を表せないんですよ。
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正直のところ、まだきちんと作品を読んだことはないのですが、アジアなど世界各地へ旅する作家として、注目はしていました。
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著作の中でもひときわ目立つのが、『熱帯雨林』の装丁。インドあたりの水田風景でしょうか。原画は著者が東南アジア放浪中に出会った青年とジーパンと交換に入手したもので、制作者は不明だそうです。金で買ったのではなく、物々交換というのが受けますね。アジアに行く機会があったら、旅の供にもっていきたい本です。
# by chirindo-tensyu | 2010-02-10 09:43 | Comments(2)

芥川龍之介・谷崎潤一郎の初版本

昨年の暮のことですが、老婦人が突然ご来店、「芥川龍之介などの初版本が家にたくさんあるんですけど・・・」とおっしゃいます。こういう風に言われた時はたいがい眉唾モノで、復刻版や文学全集の場合もありますから、それとなく探りを入れます。どうやら本物の初版本らしく、ご近所だったので、翌日行ってみました。確かにありました!他の雑本とまとめて買わせていただきました。
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『大導寺信輔の半生』昭和5年。芥川のは結局これだけ、死後の刊行で、しかも状態あまり良くないです。本文中にちょっと書入があるし、箱も壊れかけています。美本なら結構、値打物なのですが・・・。うまい話はないものですね。箱はとりあえず糊で修復してみましたが、あまり見栄えのいいものではありません。パラ紙で覆ってしまえば、一見わからなくなりますが、それはやっぱり売り方としてはいけませんね。
芥川の他には谷崎のもありました。
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これらも初期のものではないし、そう珍しくはないのですので、状態がよいのが救いでした。装丁もシンプルながら見事。昔のものは味がありますね。
こういう近代文学の巨匠の初版本というのは、古書店を営む者としては冥利に尽きるというか、採算は別にしても手にしたいものです。有り難かったです。

# by chirindo-tensyu | 2010-02-09 14:02 | Comments(2)

グレゴリ青山さんの漫画


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漫画にも登場する店、というのが智林堂のささやかな自慢です。そう、 『グ印関西めぐり濃口』(メディアファクトリー)という本の「奈良町のインド人」編に、一コマだけ(しかもなぜか朝倉文庫さんと一緒に)載ってるんです。
著者のグレゴリ青山さんが「関西ウォーカー」誌連載漫画の取材で来店されたのは、当店オープン間もない頃の夕ぐれ時、「アジアの本が多いんですね」などと話しかけてこられました。そうなんです、旅の本にも力を入れています、みたいなことを言った覚えがあります。またいつか来県されて、ディープな奈良の世界に浸っていただきたいものです。
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店主一番のおすすめはこちら。『ブンブン堂のグレちゃん』大阪梅田の古書店でバイトをしていたときの様子が、じつにリアルに面白く描かれています。昔、私もこの店でよく塚本邦雄の歌集を買ったりしていましたから、その時にすでに会っていたのかもしれませんね。
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グレゴリ青山さんは京都出身の方なので、著作もやはり京都関係が多いようです。とりあえず、いま当店に在庫があるのがこちら。グレゴリさんの本は回転がよくて、入ってきたかと思うといつの間にか消えていますね。

# by chirindo-tensyu | 2010-02-08 10:21 | Comments(1)

吉行淳之介編「酔っぱらい読本」に酔う

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行きつけの大阪の古書店の店頭で、目にとめて買ったのがこれ、「酔っぱらい読本」全7冊。このシリーズ、ずっと端本で集めていたのですが、1冊づつ買い揃えるのは、なかなか難しいんですよね。かえって高くつきます。それで本書、第5巻が帯欠だったのが気になっていたのですが、後でよく見てみるとこの巻だけ線引があるではないですか。あちゃー、と思いましたが安かったのでそのまま購入することに。売るときには美本と差し替えてから売るようにしたいです。
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佐々木侃司のデザインも秀逸だし、とにかく酒好きにとっては楽しいアンソロジーです。教養というか雑学知識も身につきます。そろそろ早春の息吹も感じられますので、晩酌の酒をウィスキーからズブロッカに切り替えようかと思っているのですが、そのズブロッカが野牛の名前から来ているなんて本書で始めて知りました。
編者が作家だけあって、文学作品に重きが置かれているのも特徴のひとつ。立原正秋や開高健は当然として、志賀直哉に小沼丹、木山捷平まで収録されているんです。小沼丹の「のんびりした話」を読んで唸りました、さすがですね。もっとも若い頃ならこんな話はくだらないと思ったかもしれませんが、それだけ自分も齢をとったということでしょうか。

# by chirindo-tensyu | 2010-02-07 12:38 | Comments(0)

古葉書や古手紙も個人情報?

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智林堂名物の店頭20円均一、古い使用済の葉書なども売ってます。消印を集めたり、内容を読んでニヤニヤしてみたり、愉しみ方もそれぞれなようです。外国人にも意外と人気があります。一方、「これって個人情報じゃん。いいの?」みたいな声も耳にします。新しくて利用価値があるから「情報」なので、何十年も経ったら無意味なのですが・・・。古書即売会などで名家の自筆書簡が取引されたりしていますが、文句を言う人はいないでしょう。切手商でも、こういうのは日常的に売られています。
では、もし不本意にして、私的な文書が流出してしまったら? 高橋徹「古本屋月の輪書林」には、安田武宛の書簡類を業者の市で落札し、目録で売りに出したところ、安田夫人が誤って売ってしまったことに気づき、既に売れてしまった数通を除き、すべて買い戻されたという逸話が載っています。そうなんです、売った側の過失であれば、業者から買い戻すしかないのです。
「この部屋にあるものは、何でも持っていっていいよ」と、私どもも言われることがありますが、くれぐれも皆さん、大事なもの、売ってはいけないものは別にしておいて下さいね。
# by chirindo-tensyu | 2010-02-06 20:18 | Comments(2)

地方誌・市町村史の買取が急増中

店番をやっていると、毎日じつに色々なものが持ち込まれてきます。関ヶ原合戦の時代の古文書やら、雉の剥製やら・・・。さすがに雉は丁重にお断りしましたけどね。先日は突然の持込みで「高石市史」全4巻を買い取りました。どうも、他の店に断られるか、思いきり安く買い叩かれて当店に来られたみたい。若い男性客でしたが、買値を告げた瞬間、安堵の表情を浮かべられましたから。
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正直のところ、地元・奈良の郷土史なら何とかなりますが、他府県のものは自店で売りきるのは厳しいです。ネットで売るにしても、相場よりかなり安くしないと今時なかなか売れませんし、売れ残りリスクもありますね。ギャンブルみたいなものですよ。それでも、買い取ってしまうのは、やはり自分自身が好きなんでしょうか。「富良野市史」「野洲町史」「三方町史」「近江伊香郡志」など、在庫も充実してきました。全国各地、有無名を問わず積極的に買取していきたいと思います。
平成の大合併とやらで、古い由緒ある地名が急速に失われつつある昨今ですが、だからこそ、こういう郷土史を、旧きを語る証人として手元に置いておきたいものです。

# by chirindo-tensyu | 2010-02-05 19:53 | Comments(5)

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