奈良の古本屋・智林堂店主のブログ 古書買取強化中


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by 智林 椰子生(ともばやし やしお)
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イェレヴァンからの帰途はアラガット山を迂回して

雪山が見える! 
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イェレヴァンからのトビリシ行マルシュルートカが走り出して間もなく、来たときは全然別のルートをとっていることに気づいた。思わず窓ガラス越しに写真を撮っていると、「アラガット山だよ」と隣りの乗客のおじさんが教えてくれた。標高4090メートル、富士山より高いアルメニアの名峰である。
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この山を迂回していくつもりらしい。途中の小さな町で乗客の乗り降りがあり、そのために遠回りするのだとわかる。時間はかかるが景色はすばらしい。マルシュルートカは乗客が集まるまでなかなか出発しないので、やはりタクシーをチャーターすべきだったかと内心悔いていたが、しなくてよかった。夜行列車でもこんな雄大な山景色は望めたかどうか。いや、時間的に日が暮れた後で無理だったろう。
時々、トイレ休憩をかねて停まるのだが、昼時にかかるのにまとまった食事タイムなどはないようだった。そそくさとパンなどを買いこんでいる客もいる。標高が高いせいか、外へ出るとかなり寒い。見かけた両替所で余ったアルメニア・ドラムをドルに再両替しておく。何しろ国外では紙くず同然の金だから・・・・・・。
それにしても一日の滞在では短すぎた。いつかまた東部トルコとともにじっくりまわってみたい国だ。
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さらば、アルメニア!
by chirindo-tensyu | 2012-04-24 15:23 | アルメニア | Comments(0)

イェレヴァン発偶数日寝台列車の謎とアルメニア料理

その日イェレヴァンは寒く、小雨がちの憂鬱な天気だった。両替のため町へ出たが、そう開放的な気分にはなれない。
ところで、トビリシ~イェレヴァン間には夜行寝台国際列車が運行している。トビリシ発は奇数日、イェレヴァン発は偶数日の夕方ということはすでに調べてあった。それぞれ1日おきの運行ということだ。明日は偶数日のはずだから、夕方まで当地でのんびりして、夜行で寝ている間にグルジアへ戻るという計画だった。
ところが! ホテルのフロントで調べてもらうと、明日の列車はなく明後日ならあるという。そんなはずはない、と言いかけてはたと気づいた。今日は31日、明日は1日。奇数日が2連続している! 年に何回かしかない特異なパターンだった。数字の序数では奇数の次は必ず偶数だから、つい錯覚してしまった。これは推理小説のトリックに使えるかも。智村林太郎著『イェレバン発偶数日寝台列車の謎』なんてね・・・・・・。
明後日はソロモン先生との約束があるので、明日中には早くもトビリシに戻らねばなるまい。これは予期せぬ誤算だった。
夕食は絶対はずさずに美味い郷土料理を食べたい。こういう時はフロントで訊くにかぎる。ちなみにホテル内のレストランはイタリアンだった。
「このへんに良いアルメニア料理店は?」
即答で2軒教えてくれた。すぐ近くだった。
その2軒は向かいあっており、どっちにするか迷うところだが「TAVERN YEREVAN」の方に入る。店名はイェレヴァンの食堂という意味だろうか。
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雰囲気もローカル色が出ていて、印象に残る店。
注文はイェレヴァン・スープと鱒の王様風グリル。
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後者は魚の身の中に野菜がふんだんにつめてある。鱒というのはそれ自体は淡白で味がないので、こういう手のこんだ料理はうれしい。勘定もリーズナブルで通いつめたくなる店だったが、一生のうちでまた来る機会があるかどうか。
by chirindo-tensyu | 2012-04-23 18:12 | アルメニア | Comments(0)

イェレヴァンの最高級ホテル「マリオット」

アルメニアへ入ると車はしだいに高度を上げ、山道へさしかかる。ところどころまだ雪が残っており、冬の厳しさを思い知らされる。峠を下ったところに自動車修理工場みたいなものがあり、わが紺色のベンツは立ち寄った。
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エンジンの調子がよくないらしい。点検修理後、10分ほどして再出発。間もなく左手にセヴァン湖が見えた。本来なら湖畔に一泊し、カヌーかボートで漕ぎ出したいところだったが・・・・・・。
夕方4時前にはイェレヴァンに到着。町のど真ん中のマリオット・ホテル前で降ろしてもらう。
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マリオットへとりあえず行くと、スタンダート・ルームが朝食なしで1泊311ドルという。これは高い、高すぎる。外へ出て別の宿を探そうとよほど思ったが、片手を負傷している身にとっては荷物を持ってうろうろするのは苦痛だった。怪我をしていない右手もすでに痛めていた。片手だけで何もかも仕事をするから、2倍以上の力がかかってそうなる道理だ。
部屋を見るだけ見せてもらうと高いだけあって申しぶんなく、1泊限りだからと自身を納得させて泊まる。
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入口から見ると奥のベッドがかすんでしまうくらい広い部屋で、実質スウィートくらいの価値がある。そのベッドも今まで体験したことのないすばらしい弾力をもったもので、イギリス製の最高級品ということだった。高層ホテルではないし、庭側だったので眺めはそうよくないが恐ろしく静かなのも気に入った。
by chirindo-tensyu | 2012-04-22 20:17 | アルメニア | Comments(0)

グルジア→アルメニアの国境越えに挑戦

オルタチャラ・バスターミナルからトルコ方面などの国際バスが発着することはすでに調査ずみ。アルメニアへはバスはなく、マルシュルートカが1、2時間に1本くらいの割で30ラリということも。タクシーを降りた途端に声がかかる。
「アルメニア?」
うなずくと、2人乗りタクシーで1人40という。白タクで、マルーシュルートカに乗ろうとする客を出しぬいているかもしれないし、正規の認可を受けた車かもしれない。いずれにせよ、あまり待たずに早く行きたかった。10分ほど待ってみたが相乗りの客は現れない。客引きの男は80払えば、一人でもすぐ出発するという。このさい2人分払って貸切で乗ってしまおう。承諾すると、アルメニアの通貨の両替も持ちかけられたがそれは断る。相場を知らないし、こんな所でしてもレートは良くないに決まっている。
運転手は別人で、業務に忠実そうな寡黙な男だった。イェレバンまでは5時間かかるという。
乗りこむ前からひとつの懸念があった。アルメニアのヴィザが未取得なことだったが、何も訊かれなかったことからすると国境で間違いなく取れるのだろう。
国境の橋へは1時間ほどで到着。それなりの車と人で混雑している。アルメニア側へ渡ると、やはりここでヴィザを取って入国手続するよう言われ、車は先へ行ってしまった。手続きは簡単、申請用紙に記入し、10ドル払えばその場でパスポートにシールを貼ってくれる。これだけの作業がアゼルバイジャンでは何で3日もかかるのだ?
無事入国したが、私の車が見あたらない。さては荷物を載せたまま乗り逃げされたか? 焦ってうろうろしていると、「あんたのベンツは向こうにいるよ」と誰かが教えてくれた。広場の100メートルほど先の塀の向こう側に、乗ってきた紺のベンツがあった。国境付近に停めてはいけない理由でもあるらしい。
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国境を出たところに売店があり、運転手は2本買ってきた水の1本を恵んでくれた。
by chirindo-tensyu | 2012-04-21 18:33 | アルメニア | Comments(0)

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