奈良の古本屋・智林堂店主のブログ 古書買取強化中


古書店店主がつづる本と旅に明け暮れる日々..  ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・  【 智林堂書店 】     (電話)0742-24-2544   近鉄奈良から徒歩5分 もちいどのセンター街内 
by 智林 椰子生(ともばやし やしお)
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カスピ海そぞろ歩きとバクー旧市街のスルタンインで昼食

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カスピ海を風に吹かれながら歩き、旧市街へ向かった。海岸にはインスタント写真屋が何人もいる。今どき誰でもデジカメくらい持っていようにこんな商売があるとは。町にはオイルマネーの象徴のような豪華な高層建築物が建ち並ぶ一方、さびれた裏通りもある。貧富の差が激しいのかもしれない。
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旧市街は活気がありながらも落ち着いた雰囲気。居心地のよさそうなホテルもあり、このエリアに泊まらなかったことを後悔した。
昔の隊商宿を改造したというレストラン「キャラバン・サライ」で遅い昼食をとろうと思ったが、あいにくランチタイムは終了後。スルタンイン・ホテルの地下のレストランへ行く。ここも由緒のありそうな建物、客は私だけでゆっくり食事ができた。
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おすすめという羊肉ケバブ。
食後に乙女の塔などを見学していると、もう空港へ向かう時間が迫ってきた。おそらく1時間に1本のバスを逃し、タクシーをつかまえる。コーカサスのタクシーはすべて交渉制で、バクーも例外ではない。最後にいやな思いはしたくないな。20を値切って15ってところか。
「空港までいくら?」
「イレブン」と運転手は即答した。10プラス空港乗入れ料が1。この明晰すぎる料金は気に入った。
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アゼルバイジャンの第一印象はよくなかったが、知るほどにだんだん親しみの湧いてくる国のようだった。

  
< コーカサス3国旅行記>  完
by chirindo-tensyu | 2012-05-05 19:20 | アゼルバイジャン | Comments(1)

バクーの古本屋と拝火教寺院アテシュギャフ

翌日は穏やかな上天気。夜のフライトなので余裕がある。
近くの路上に古本の露天商を発見。
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本を詰めるのもバナナの箱、本を置く台に使うのもバナナの箱。なぜ、バナナなんだろう。店主の好みかな。ちなみにこの国では高級な果物のはずだ。バクーとアゼルバイジャンの地図を値切って購入。本やワインなども土産に買いたいところだが、片手では持ってきたものをもって帰るのが限度だった。
さて、まずはバクー郊外の拝火教寺院アテシュギャフをめざす。中央駅から鉄道1本でいけるはずだったが・・・・・・その路線は運休中で、地下鉄とバスを乗り継いで行かねばならないという。地下鉄はトビリシと同じくカードにチャージして乗るシステム。そのカードの買い方がわからず困っていると、乗客の男が自分のカードの1回分を提供して改札を通してくれた。親切な人もいるもんだ。アゼルバイジャン、見直したぞ。
バスは迷わずに乗れ、終点のスラハニで下車。
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拝火教寺院はかつては繁栄をきわめたのだろうが、そこだけが取り遺されたようにひっそりとあった。今では観光名所と化しているらしく、拝観料にカメラ持込料まで取られる。英語のガイドはさらに有料という。
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ただの火を見せて4マナトとは・・・・・・。いや、これはただの火ではない。聖なる火なのだ。
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(上の写真は展示模型より)
拝火教徒は火に神秘性を感じて、神と同じく崇拝の対象としてきた。でも、今は「下火」になって、イランなどごく一部の国に残っているだけだという。拝火教の寺院なんて世界中探してもなかなかないもんな。
帰りも同じルートで帰ったが、地下鉄では何と今度は若い女性が通してくれた。あなたは駅で困っている外国人を見かけたとして、助けて切符まで買ってあげられるだろうか。異教徒に排他的である一方、異国人には親切でもある、イスラム圏の不可思議だった。
by chirindo-tensyu | 2012-05-04 19:10 | アゼルバイジャン | Comments(0)

アゼルバイジャンの飲酒事情とカスピ海に乾杯

イスラム圏諸国の飲酒事情は厳しい。飲む場所が限られていたり馬鹿高かったり。アゼルバイジャンもご多分に洩れず、歩きつかれたからちょっとその辺で1杯というのが難しい。庶民的な食堂には酒は置いていないことが多いのだ。ただ、裏通りにはリカーショップもあり、値段もそう高くはない。イスラム圏としてはやや寛容な国であるようだった。
夕食時には困った。高級レストランでしか酒は飲めないのだ。我がホテルには最上階に珍しく日本食レストランがあったがこれはパス。いくらとられるか知れたものではないし、外国であえて和食を食いたいとは思わない。
結局、外で安い惣菜とグルジアの赤ワインを買ってきて部屋で食べることに。ワインは買ったその場で栓を開けといてもらう。これは重要。
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カスピ海の夕暮れとバクーの夜景に乾杯!
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by chirindo-tensyu | 2012-05-03 19:18 | アゼルバイジャン | Comments(0)

パーク・イン・ホテルとバクー国際空港での一仕事

カスピ海岸には高級ホテルが3軒ほど並んでいる。1軒は工事中。パーク・イン・ホテルでは高い部屋しかないといわれ、ヒルトンへ行ったが部屋からは海が見えない。結局パークに戻り最上階の部屋を確保。283マナト(1マナト=約108円)。やけくそのような出費だ。
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スタイリッシュな部屋で悪くはなかったが、3万円も出してバスタブがないとは。部屋の設備だけでいうとヒルトンの方が断然よかった。眺望にこだわると損をするなあ。カスピ海はそれほどきれいな湖でもなかったし。料金については少しまけてくれるという話だったが、チェックアウトの時に高く請求されてもめた。手を負傷していて荷物を預かってもらうという負い目もあり、そのまま払ったが大いに疑問が残った。後日、評価と感想を「エクスペディア」にBakuBakuの筆名で投稿しておいた。エクスペディアは世界中の旅行者が閲覧するホテルの予約サイトである。
それはともかく、荷を解くと早速やることがあった。明日の帰国便の手配である。本来はイランから8日後にカタール航空で帰るつもりでチケットを購入していたが、それは変更のできないタイプで、もちろん払い戻しも不可。あきらめて捨てるしかなかった。
まずは手近な旅行代理店で相談。バクーから関西空港へは、イスタンブール経由のトルコ航空かドーハ経由カタール航空しか選択肢がないようだ。欧州系は時間がかかる上に高い。トルコ航空の方が乗り継ぎがよく少し安い。といっても総額975USドルほど。大金だからすぐには買わない。空港のオフィスで直接買ったほうがもっと安いのでは? そう思ってバスで30分ほどの空港へ出る。
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大都市の国際空港にしては小規模でさびれた印象。港内のトルコ航空のオフィスには頭の切れそうなエリートぽい感じの男がいた。私の苦手なタイプである。大阪までの料金を訊くと1000ドル以上、おやおや随分高いではないか。
「もっと安いのはないの?」
「これが一番安い」
「市内の旅行代理店ではこの額だったよ」
もらった紙切れを取り出すと男の態度が変わった。
「もういっぺん見てみよう」そう言ってパソコンをたたき、
「あったー。959ドルだ。旅行代理店より安いよ」
しらじらしいのである。航空券は払い戻しの条件などにより、同じ席でも複数の料金がある。跳びこみの素人客と見て高い券を売りつけようとしたにちがいなかった。その方が歩合がいいからだろう。ホテルでの一件といい、全く油断のならない国だ。
カードは受け付けないというので、虎の子のドル札で払う。電子チケットだから紙の航空券はなく、印字された紙を渡されるだけ。領収証を求めてもこの紙がそうだといって取り合わない。本当に大丈夫なのか? 不信感をもったが、まがりなりにもここは空港内の正規のオフィスである。時々聞くように架空の券を売ってドロンなんてことはあるはずもなかった。まあいい、当日不備があればこのオフィスに怒鳴りこみに来るまでだ。
by chirindo-tensyu | 2012-05-02 19:54 | アゼルバイジャン | Comments(0)

バクーにいたる沿線風景は石油一色だった

国境を越えると産油国だった。宗教もイスラム教に変わる。
朝、めざめてから車窓の風景を追い続けたが、なかなか写真に撮りたいと思えるようなシーンには出くわさない。
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目に映るものといえば、油田であったりコンビナートであったり。湖らしきものもあったが、ヘドロが浮いていて汚い。石油が採れるというのはそういうことだった。
湖畔に町が見えてきたと思ったら終着駅バクー。
一歩外に出て風の強いのにたじろぐ。カスピ海からの風がまともに吹きつけるので、バクーは「風の町」として知られる。めざす海岸のホテルまでタクシーに乗ったが、渋滞でなかなか進まない。バクーは車の街でもあった。
by chirindo-tensyu | 2012-04-30 20:38 | アゼルバイジャン | Comments(0)

アゼルバイジャンの入国儀式は冷や汗もの

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列車は国境へさしかかった。グルジア側の駅で出国検査の後、緩衝地帯をのろのろ進んでアゼルバイジャン側の駅へ。こういう国境越えを今まで幾度となく繰り返してきた。慣れているはずだったが、今回はいつになく緊張した。というのもパスポートにアルメニアの査証と入国記録が残っていることで、係員の心証を損ねるのではないかという懸念があったから。アゼルバイジャンとアルメニアの仲は険悪で、隣国同士でありながら互いに往き来する交通手段もない。空路でも必ず第三国経由となる。グルジアへ一旦戻ってから来たのもそういう理由だった。
ノートパソコンを持った係員が乗りこんできて、車掌室の隣室に陣取る。ここへ乗客が個別に呼ばれて入国審査を受けるというシステム。係員は若い兵士を思わせる精悍な顔立ちの男だった。パスポートを出すと、案の定アルメニアとアゼルバイジャンのヴィザを見比べている。
「アルメニアのどこへ行った?」と質問が飛ぶ。
「イェレヴァンだけです」
「ナゴルノ・カラバフへは行ったか?」
「いいえ」
ナゴルノ・カラバフというのは両国の領土争いの結果アルメニアに帰属した地域である。そこへ行ったことがわかると、入国を拒否されるという話だ。
係員はしばらく考えているようだったが、
「ようこそ、アゼルバイジャンへ」といってスタンプを捺してくれた。
by chirindo-tensyu | 2012-04-28 19:02 | アゼルバイジャン | Comments(0)

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