奈良の古本屋・智林堂店主のブログ 古書買取強化中
もっているのに見かけるとつい買ってしまう本ってあるよね。
岡崎武志さんの『気まぐれ古書店紀行』もその1冊。

まあ、私はマニアではなく業者だから思惑もあって複数冊買ってるんだけど。智林堂でもこれはよく売れる。
本書は幅広の帯がカバーも兼ねているので、これがないと値打ち半減。ネットや目録で買うときは必ず帯付か確かめて買うべし。
それでせっせと買っていたら、大あたり!

例の帯をめくったら著者直筆のイラスト&サインがあったの。太宰治の横顔だ。これはラッキー。タカラの缶チューハイを買いつづけてアタリくじがでたときよりも嬉しい。売った業者も気づかなかったみたいだ。何しろ帯に隠れて外からは見えないもんね。
もともと、表紙カバーのこの欄はそういう目的で白く空けてあるらしい。著者の遊び心に気づくために、入手できたらまず帯をめくってみよう。
岡崎武志さんの『気まぐれ古書店紀行』もその1冊。

まあ、私はマニアではなく業者だから思惑もあって複数冊買ってるんだけど。智林堂でもこれはよく売れる。
本書は幅広の帯がカバーも兼ねているので、これがないと値打ち半減。ネットや目録で買うときは必ず帯付か確かめて買うべし。
それでせっせと買っていたら、大あたり!

例の帯をめくったら著者直筆のイラスト&サインがあったの。太宰治の横顔だ。これはラッキー。タカラの缶チューハイを買いつづけてアタリくじがでたときよりも嬉しい。売った業者も気づかなかったみたいだ。何しろ帯に隠れて外からは見えないもんね。
もともと、表紙カバーのこの欄はそういう目的で白く空けてあるらしい。著者の遊び心に気づくために、入手できたらまず帯をめくってみよう。
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by chirindo-tensyu
| 2010-12-11 10:28
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12月も半ば近くになって、さすがの智林堂も売買とも失速。まあ、じっくり本を整理するのにはよいが。
そんな中で売りにこられたお客さん、見れば少年ものの半端なコミックが8冊ばかり。当店では絶対いらない本だ。ことわろうとおもったら、その心情を見すかしたように、「捨てるにはしのびないのでどうかお願いします」と。やむなく50円で引き取った。状態は悪くないし、ブにもってけば最低1冊10円にはなるという読みで。
それで、ブに行ったらやはり1冊10円の計算で80円にしかならず。ってことは30円の儲けか、幼稚園児の駄賃じゃあるまいし。せめて1冊20円に評価してくれたらパン代くらいにはなったのだが。
買うんじゃなかったと反省。なら最初からこういうのはブに持っていってくださいと言ったほうが親切との意見もあるだろうが、1駅はなれてるんだ。まともに電車で往復したら300円もかかるよ。まあ、こっちは通勤定期の途上だけど。そのブも冬枯れで1冊も買えなかった。ほとんど行き損だったよ、もう。
そんな中で売りにこられたお客さん、見れば少年ものの半端なコミックが8冊ばかり。当店では絶対いらない本だ。ことわろうとおもったら、その心情を見すかしたように、「捨てるにはしのびないのでどうかお願いします」と。やむなく50円で引き取った。状態は悪くないし、ブにもってけば最低1冊10円にはなるという読みで。
それで、ブに行ったらやはり1冊10円の計算で80円にしかならず。ってことは30円の儲けか、幼稚園児の駄賃じゃあるまいし。せめて1冊20円に評価してくれたらパン代くらいにはなったのだが。
買うんじゃなかったと反省。なら最初からこういうのはブに持っていってくださいと言ったほうが親切との意見もあるだろうが、1駅はなれてるんだ。まともに電車で往復したら300円もかかるよ。まあ、こっちは通勤定期の途上だけど。そのブも冬枯れで1冊も買えなかった。ほとんど行き損だったよ、もう。
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by chirindo-tensyu
| 2010-12-09 18:27
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岡山文庫って知ってるかい? 郷土の出版社が出している文庫シリーズなんだけど、これがあなどれない。
ラインナップを見ているとすごいぞ。『岡山の内田百間』『木山捷平の世界』など、郷土にかかわらず古書通の心をくすぐるようなタイトルもある。「木山捷平」はすでに単品で1800円の古書価をつけている店もあった。
この文庫、当店の調べでは現在までに269冊が刊行されている。先日、大阪の古書店でそのうち不揃い80冊を一括購入。入荷したてとのことでラッキーだった。


百間や捷平は含まれていなかったが、あった中でいけると思ったのが外村吉之介『岡山の民芸』などの美術関連と鉄道やバスの本。『両備バス沿線』『下電バス沿線』なんてマニアックだね。
近県の郷土の文庫・新書版のシリーズものとしては、ひろしま文庫、えひめブックス、大阪文庫などがあるが冊数はいずれも100もいってないはず。岡山文庫のこの充実ぶりは何なんだ、一体。
ラインナップを見ているとすごいぞ。『岡山の内田百間』『木山捷平の世界』など、郷土にかかわらず古書通の心をくすぐるようなタイトルもある。「木山捷平」はすでに単品で1800円の古書価をつけている店もあった。
この文庫、当店の調べでは現在までに269冊が刊行されている。先日、大阪の古書店でそのうち不揃い80冊を一括購入。入荷したてとのことでラッキーだった。


百間や捷平は含まれていなかったが、あった中でいけると思ったのが外村吉之介『岡山の民芸』などの美術関連と鉄道やバスの本。『両備バス沿線』『下電バス沿線』なんてマニアックだね。
近県の郷土の文庫・新書版のシリーズものとしては、ひろしま文庫、えひめブックス、大阪文庫などがあるが冊数はいずれも100もいってないはず。岡山文庫のこの充実ぶりは何なんだ、一体。
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by chirindo-tensyu
| 2010-12-06 20:33
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M先生が復刻版の田山花袋『田舎教師』をお買い上げ。「若い頃これを読んで、教師にだけはなるまいと思ったけど」と。
花袋は再評価の機運もあるけど、全著作の量からいえば、今やそのごく一部がほそぼそと読みつがれている地味な印象の作家だ。『生』『妻』とか、タイトルのつけ方でも損をしているようだ。
意外と健闘しているのが紀行文の類で、『温泉めぐり』は岩波文庫や角川ランティエ叢書にも収録され、手軽に入手できる。本書は大正8年の初版ながら、今でも温泉案内書として読めるところがすごい。
奈良・京都の平野部には温泉がなく、あっても大したことはないと痛いところも突いている。十津川の温泉にも触れているが、さすがに実地には行かなかったのか、感想がないのは奈良県人としては残念。
花袋は勤務先の出版社で地誌編纂の仕事もしていてその関連か、『温泉めぐり』以外にも紀行文を多数著している。はっきり言って小説よりも面白いはずで、それらもいずれ原本か全集本でも入手して読んでみたいものだ。
花袋は再評価の機運もあるけど、全著作の量からいえば、今やそのごく一部がほそぼそと読みつがれている地味な印象の作家だ。『生』『妻』とか、タイトルのつけ方でも損をしているようだ。
意外と健闘しているのが紀行文の類で、『温泉めぐり』は岩波文庫や角川ランティエ叢書にも収録され、手軽に入手できる。本書は大正8年の初版ながら、今でも温泉案内書として読めるところがすごい。
奈良・京都の平野部には温泉がなく、あっても大したことはないと痛いところも突いている。十津川の温泉にも触れているが、さすがに実地には行かなかったのか、感想がないのは奈良県人としては残念。
花袋は勤務先の出版社で地誌編纂の仕事もしていてその関連か、『温泉めぐり』以外にも紀行文を多数著している。はっきり言って小説よりも面白いはずで、それらもいずれ原本か全集本でも入手して読んでみたいものだ。
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by chirindo-tensyu
| 2010-12-06 07:47
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5年前の2005年12月3日に当店はオープン、11月末日の夜まで前の店が片付け作業をしていたから、2日間で搬入や工事をやったことになるかな。本棚のサイズが注文していたのとちがうなどのトラブルがあり、搬入前に確認しなかったのは悔まれる。でも、請負会社の社長に強く抗議すると、店頭の立看板を無償で作ってくれたんだ。これは嬉しかった。大家さんからは掛け看板を開店祝いにいただいた。
棚に半分ほどしか本を並べていない状態で見切り発車。前宣伝は一切していなかったが、土曜日のせいか次々とお客さんが来てくれた。忘れもしない最初の来客は、人斬り何とかはないかといってきたおじさん。開店早々人斬りとは物騒な・・・。でもその本はなかった。
レジは妻まかせでこっちは値つけと棚出しに必死だったから最初に売れた本は不明。妻もおぼえていないという。当時の帳簿によると図録とだけなっている。文庫や太宰治全集などが売れに売れ、補充が大変だった。
朝倉文庫さんも店の合間に駆けつけて1冊買ってくれた。後に界隈の常連さんと知れるM先生が、「あんまり、他店を荒らしたらあかんで」と真顔で注意してたのが面白かった。そんな、うちは同業者に荒らされるようなことはないってば!もっとも、当初は値段のあまいのも相当あっただろうけど。
その日の売り上げは4万を越え、幸先の良いスタートを切れたと思う。1日で4万ならひと月で百万はいくかななどと早くも皮算用をたてたが、すぐにその考えは甘いことを思い知らされることになる。まあ、どこでも開店と閉店の時が一番売れ行きがいいって話だ。
ともあれ、おかげさまで無事5周年を迎えることができました。
棚に半分ほどしか本を並べていない状態で見切り発車。前宣伝は一切していなかったが、土曜日のせいか次々とお客さんが来てくれた。忘れもしない最初の来客は、人斬り何とかはないかといってきたおじさん。開店早々人斬りとは物騒な・・・。でもその本はなかった。
レジは妻まかせでこっちは値つけと棚出しに必死だったから最初に売れた本は不明。妻もおぼえていないという。当時の帳簿によると図録とだけなっている。文庫や太宰治全集などが売れに売れ、補充が大変だった。
朝倉文庫さんも店の合間に駆けつけて1冊買ってくれた。後に界隈の常連さんと知れるM先生が、「あんまり、他店を荒らしたらあかんで」と真顔で注意してたのが面白かった。そんな、うちは同業者に荒らされるようなことはないってば!もっとも、当初は値段のあまいのも相当あっただろうけど。
その日の売り上げは4万を越え、幸先の良いスタートを切れたと思う。1日で4万ならひと月で百万はいくかななどと早くも皮算用をたてたが、すぐにその考えは甘いことを思い知らされることになる。まあ、どこでも開店と閉店の時が一番売れ行きがいいって話だ。
ともあれ、おかげさまで無事5周年を迎えることができました。
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by chirindo-tensyu
| 2010-12-03 07:47
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まれに「トモリンドウ」と発音する人もいるけど、間違いでもない。当店の名前は妻のニックネーム「トモリン」からつけたもので、割合すんなり決まった。店主だったらふつうは自分の名前をつけるもんだけどね。ちなみに「ちりんちゃん」というのは、後からスタッフに加わった実の妹の愛称。登記名は「智林堂書店(チリンドウショテン)」。事前に調べたかぎりでは全国に同名の店はなかった。
奈良の業者は店名に関してはおおむね正統派。新本屋の「啓林堂書店」と混同されることもある。全然別の店ってことは見ればすぐわかりそうなものなのに。
叡智の林を意味し、本屋らしいというのも一つの理由。首都圏には有名チェーン店「芳林堂書店」があるし、林が何となくそんなイメージなのかな。だから「書店」とあえてつけなくてもいいんだ。
紀田順一郎編『ペンネームの由来事典』という本は面白かったな。古本屋の屋号もいろいろで、調べてみると興味深い。十月にオープンしたから、十月書林とかね。だれか『古本屋の屋号の由来事典』をつくってくれないか。特に、最近は意味不明で首をかしげるような店名が多いからね。アマゾンの無店舗業者などには、ふざけてるとしかおもえないのもある。岡崎武志さんの『気まぐれ古書店紀行』には、屋号の由来を「それは訊かないで」と拒否された話が出てきたっけ。 いや、取材も一筋縄ではいかないようで・・・。
奈良の業者は店名に関してはおおむね正統派。新本屋の「啓林堂書店」と混同されることもある。全然別の店ってことは見ればすぐわかりそうなものなのに。
叡智の林を意味し、本屋らしいというのも一つの理由。首都圏には有名チェーン店「芳林堂書店」があるし、林が何となくそんなイメージなのかな。だから「書店」とあえてつけなくてもいいんだ。
紀田順一郎編『ペンネームの由来事典』という本は面白かったな。古本屋の屋号もいろいろで、調べてみると興味深い。十月にオープンしたから、十月書林とかね。だれか『古本屋の屋号の由来事典』をつくってくれないか。特に、最近は意味不明で首をかしげるような店名が多いからね。アマゾンの無店舗業者などには、ふざけてるとしかおもえないのもある。岡崎武志さんの『気まぐれ古書店紀行』には、屋号の由来を「それは訊かないで」と拒否された話が出てきたっけ。 いや、取材も一筋縄ではいかないようで・・・。
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by chirindo-tensyu
| 2010-12-02 06:25
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「いい所を見つけはりましたね」開店当初は言われたものです。
良いか悪いかはさておき、駅近の商店街というのが、店舗を探すにあたっての絶対条件でした。
はじめは自宅から自転車で通える、近鉄沿線の学園前駅・西大寺駅前などを視野に入れましたが、どうもピンとこない。ことに学園前駅前っていうのはブランドの一人歩きか家賃がやたら高くて、そのわりに集客力に乏しいような・・・。西大寺付近も、地理的に中途半端で、古本屋としては採算が合いにくい気がしました。
地元客だけではなく、ビジネスや観光の客も幅ひろく取りこむには奈良駅周辺しかないだろう、と。そういう結論に達し、いくつかの不動産屋をあたったのです。はじめは雑居ビルの3階の一室やメインから一本外れた裏通りの空き店舗を紹介されたりしましたが、絶対に商店街に面した1階でなければと、こだわりぬきました。
そこで行きついたのが現在の店で、当時は雑貨商だったのが、閉店するとのこと。この辺はテナントが次々に入れ替わるので有名な地区で、その店も1年もたなかったらしい。大いに不安はありましたが、奥行きが深く、天井の高い店のかたちがどう見ても古本屋仕様で、「ここしかない」。そんな直感から、契約にこぎつけたわけです。同じ商店街のならびに、すでに3軒もの古本屋があったことも大きい。古本屋は他の業種と違って、競争というより相乗効果の方がはたらくんですね。その3店には開店時に挨拶に周りましたが、皆さん好意的に迎えて下さいました。ことに、朝倉文庫さんには貴重なアドバイスを受けました。
好立地とさまざまな好条件に支えられて、智林堂は間もなく5周年を迎えます。
良いか悪いかはさておき、駅近の商店街というのが、店舗を探すにあたっての絶対条件でした。
はじめは自宅から自転車で通える、近鉄沿線の学園前駅・西大寺駅前などを視野に入れましたが、どうもピンとこない。ことに学園前駅前っていうのはブランドの一人歩きか家賃がやたら高くて、そのわりに集客力に乏しいような・・・。西大寺付近も、地理的に中途半端で、古本屋としては採算が合いにくい気がしました。
地元客だけではなく、ビジネスや観光の客も幅ひろく取りこむには奈良駅周辺しかないだろう、と。そういう結論に達し、いくつかの不動産屋をあたったのです。はじめは雑居ビルの3階の一室やメインから一本外れた裏通りの空き店舗を紹介されたりしましたが、絶対に商店街に面した1階でなければと、こだわりぬきました。
そこで行きついたのが現在の店で、当時は雑貨商だったのが、閉店するとのこと。この辺はテナントが次々に入れ替わるので有名な地区で、その店も1年もたなかったらしい。大いに不安はありましたが、奥行きが深く、天井の高い店のかたちがどう見ても古本屋仕様で、「ここしかない」。そんな直感から、契約にこぎつけたわけです。同じ商店街のならびに、すでに3軒もの古本屋があったことも大きい。古本屋は他の業種と違って、競争というより相乗効果の方がはたらくんですね。その3店には開店時に挨拶に周りましたが、皆さん好意的に迎えて下さいました。ことに、朝倉文庫さんには貴重なアドバイスを受けました。
好立地とさまざまな好条件に支えられて、智林堂は間もなく5周年を迎えます。
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by chirindo-tensyu
| 2010-11-30 20:39
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もう、どうにもならぬくらいあふれてしまった文庫本、せっせと在庫処分にいそしんでおります。一つの基準として、新刊書店・新古書店にいくらでもあるようなもの、軽い読み物ははなるべく店頭には出さない。それで、作家別にまとめてヤフオクに激安で出品しているのだけれど、これがなかなか大変なんだ。

たとえば、船戸与一の文庫本セットの画像をアップして出品し、再チェックしたら、なぜか1冊藤田宜永の本が混じっていたりする(修正前の画像で間違い探しをしてみてください)。ああ、作家の五十音順に機械的に分類し、箱詰め作業をしたときにまぎれこんだなと気づいてあわてて修正。どちらも同じように見えるので・・・。いや、そんなこといったら全然ちがうではないかとお叱りを受けるかな?私は最近の作家には興味がなくて読んでないので。
とにかく、不要な在庫は極力減らし、身軽になって正月を迎えたいと思います。

たとえば、船戸与一の文庫本セットの画像をアップして出品し、再チェックしたら、なぜか1冊藤田宜永の本が混じっていたりする(修正前の画像で間違い探しをしてみてください)。ああ、作家の五十音順に機械的に分類し、箱詰め作業をしたときにまぎれこんだなと気づいてあわてて修正。どちらも同じように見えるので・・・。いや、そんなこといったら全然ちがうではないかとお叱りを受けるかな?私は最近の作家には興味がなくて読んでないので。
とにかく、不要な在庫は極力減らし、身軽になって正月を迎えたいと思います。
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by chirindo-tensyu
| 2010-11-29 20:09
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突然ですが、智林堂は従来の木曜日定休をあらため、来月から不定休とさせていただきます。来年度版の電話帳の広告にもそのように掲載します。
理由はやはり、定休日があると柔軟に対応しにくいってこと。今までは木曜定休だったけど、たとえば水曜どしゃ降りで木曜がお天気というパターンなら入れ替えたほうがいい。それに、店舗外での取引量が増えて、どうにもならん日もあるということで・・・。とくに来年からは1300年祭の反動で客足が鈍ると予測され、店売りにこだわるより、他で収益があがるならそちらに重きをおこうと。これは生き残りをかけた戦略でもあります。
休みの日にあてにして来られた一部のお客さんにはご不便を強いることになりますが、ご理解のほどお願いします。
理由はやはり、定休日があると柔軟に対応しにくいってこと。今までは木曜定休だったけど、たとえば水曜どしゃ降りで木曜がお天気というパターンなら入れ替えたほうがいい。それに、店舗外での取引量が増えて、どうにもならん日もあるということで・・・。とくに来年からは1300年祭の反動で客足が鈍ると予測され、店売りにこだわるより、他で収益があがるならそちらに重きをおこうと。これは生き残りをかけた戦略でもあります。
休みの日にあてにして来られた一部のお客さんにはご不便を強いることになりますが、ご理解のほどお願いします。
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by chirindo-tensyu
| 2010-11-28 20:17
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何千、いや万単位にはなるであろう文庫本の整理を進行中。すべての本を区分し、どうにもならない本をまずはブックオフで処分。『小泉(元首相)の明日をよむ』というような本でも買い取ってくれるからありがたい。明日どころか何年も前に終わってるてば! でも、10円か20円といった値段なので、できるだけ有利に売却したい。学術・古典・ノンフィクション系、一部の売れ筋は店用に確保するとして、残りの不要な本はどうするか。ともあれ、作家別にまとめる作業に数ヶ月を要しました。


役に立ったのが、ペットボトル用の段ボール箱。文庫本を3列に収納するのにピッタリのサイズなんです。しかも、指1本くらいの余裕があるから出し入れしやすい。LPレコードの収納にも重宝できます。著作の多い作家はそれにも収まりきれず、別の大き目の箱になりましたが・・・。
それで、次に考えたのが、作家ごとに何十冊単位でかまとめてヤフオクに出すということですね。幸い、そういう最近の作家は出品するにも個人別の分類項目がありますから、そこへ出すとファンの目にとまるんじゃないかと。30冊セットで千円とか、送料をかけても求めやすい値段で出品し、在庫一掃をはかるのが狙い。それにしても、一人の作家の出す本の何と多いこと。まともに店に並べていたらそれだけで一棚埋まってしまう。誰とはいわないが、あんたら書きすぎじゃー。


役に立ったのが、ペットボトル用の段ボール箱。文庫本を3列に収納するのにピッタリのサイズなんです。しかも、指1本くらいの余裕があるから出し入れしやすい。LPレコードの収納にも重宝できます。著作の多い作家はそれにも収まりきれず、別の大き目の箱になりましたが・・・。
それで、次に考えたのが、作家ごとに何十冊単位でかまとめてヤフオクに出すということですね。幸い、そういう最近の作家は出品するにも個人別の分類項目がありますから、そこへ出すとファンの目にとまるんじゃないかと。30冊セットで千円とか、送料をかけても求めやすい値段で出品し、在庫一掃をはかるのが狙い。それにしても、一人の作家の出す本の何と多いこと。まともに店に並べていたらそれだけで一棚埋まってしまう。誰とはいわないが、あんたら書きすぎじゃー。
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by chirindo-tensyu
| 2010-11-26 20:29
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依然、智林堂の在庫は高水準にあり、きたるべき大口買取に備えて処分を急いでいます。

店売りでは目にとめる人もなく、ヤフオクに再々出品してやっとこさ売れたのが『トヨタ財団30年史』。CD-ROM付の立派な本が800円ですよ、アナタ!「日本の古本屋」サイトでは2千円から1万4千円で売られていて、その上下幅の落差にも驚いたが、定価のない本は値つけが難しいということだ。題名にトヨタとあっても自動車とはほとんど関係のない、ゆえにカーマニアも手を出さない特殊な本だしなあ、売れてよかった。
買ってくれたのは古い知り合いの大阪の大学の先生で、今回、『大阪歯科医師会会史』セットなどもあわせてお買い上げ。あまり人の買わないような本を買ってくれるのでありがたい。ちなみにこちらのセットは歯医者さんの顧客からメインの蔵書とは別にタダ同然でお譲りいただいたもの。3冊で千円にしかならなかったけど、必要な人への橋渡しができたとおもったら嬉しい。

店売りでは目にとめる人もなく、ヤフオクに再々出品してやっとこさ売れたのが『トヨタ財団30年史』。CD-ROM付の立派な本が800円ですよ、アナタ!「日本の古本屋」サイトでは2千円から1万4千円で売られていて、その上下幅の落差にも驚いたが、定価のない本は値つけが難しいということだ。題名にトヨタとあっても自動車とはほとんど関係のない、ゆえにカーマニアも手を出さない特殊な本だしなあ、売れてよかった。
買ってくれたのは古い知り合いの大阪の大学の先生で、今回、『大阪歯科医師会会史』セットなどもあわせてお買い上げ。あまり人の買わないような本を買ってくれるのでありがたい。ちなみにこちらのセットは歯医者さんの顧客からメインの蔵書とは別にタダ同然でお譲りいただいたもの。3冊で千円にしかならなかったけど、必要な人への橋渡しができたとおもったら嬉しい。
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by chirindo-tensyu
| 2010-11-26 09:44
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戦前の芸能雑誌「ヨシモト」の復刻版セットを初めて見かけたのは、吉本会館にもほど近い天地書房難波店のガラス棚でのこと。3万6千円だかの値札がついていて、そんなにするものかとびっくり。もちろん、そんな値で買えやしないし、個人的にはさして興味もない。
ところが、後日大阪市内の某店に寄ると、本書がこれまた逆の意味で信じられないような値段で出ていたの。天地での記憶があったからためらいもなく購入。化粧函入りで全23冊別冊付。非売品で定価の記載はないから、その店としては値段のつけようがなかったのだろうね。
「日本の古本屋」サイトで調べてみると、4件ほどヒット。大阪・京都の老舗古書店のほか、東京の石神井書林も出品している。この、石神井書林というのは何気にすごい本屋だ。近代詩歌が専門とのことだが、芸能・モダニズム文献への目配りも効いている。価格は最高が4万7千円ほどで、この中では天地が結局一番安かった。そう、天地さんは例外もあるけど、昔からどこよりも安いんだ。
さて、では智林堂としてはどうするかというと、大阪ならともかく奈良では店売りは無理。それで、例によってヤフオク。安く買えたので安く出品しよう。1万円からのスタートだ。芸人さんや研究家の方が買ってくれるとうれしいのだが・・・。
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by chirindo-tensyu
| 2010-11-24 20:50
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天牛堺書店にはちょくちょく鉄道の本も出ていて、それも狙い目のひとつ。鉄道マニアなら船場店に行くといいかも。常備棚にはちょっとした鉄道書コーナーがあって、古い京阪や近鉄の時刻表が並んでいたりする。ビジネス街という立地もふくめて穴場といえるでしょう。
さて、最近同店で買った本を披露すると・・・。

五十嵐勇『世界汽車の旅』。これは百円文庫&新書コーナーから。まあ、百円でも迷う本だが手はじめに。
村上義晃『続・盲腸線紀行』平19。退職後の趣味としてもよい全国路線の盲腸線めぐり。国鉄全盛期はすごかったけど、今でもあるんだね、乗ろうとしても乗りにくい盲腸線。正編も探してみよう。

つづいて、中川浩一他『軽便王国雨宮』昭47。レア本のにおいがして買ったみたが、やはりそうらしい。まぐれあたりというべきだろうか。
国分隼人『将軍様の鉄道 北朝鮮鉄道事情』。当然ながら、北朝鮮にも鉄道はある。いつかぜひ乗りに行ってみたい。

ビルマ会『パゴダの鐘』昭31。箱の題名を見たかぎりではありふれた戦記もののようだが、表紙の副題には「特設鉄道隊の裸像」とある。泰緬鉄道の文献としてとりあえず買っておくか・・・。
そんな調子で次々と買ってしまうんだ。どうしたものだろう。
さて、最近同店で買った本を披露すると・・・。

五十嵐勇『世界汽車の旅』。これは百円文庫&新書コーナーから。まあ、百円でも迷う本だが手はじめに。
村上義晃『続・盲腸線紀行』平19。退職後の趣味としてもよい全国路線の盲腸線めぐり。国鉄全盛期はすごかったけど、今でもあるんだね、乗ろうとしても乗りにくい盲腸線。正編も探してみよう。

つづいて、中川浩一他『軽便王国雨宮』昭47。レア本のにおいがして買ったみたが、やはりそうらしい。まぐれあたりというべきだろうか。
国分隼人『将軍様の鉄道 北朝鮮鉄道事情』。当然ながら、北朝鮮にも鉄道はある。いつかぜひ乗りに行ってみたい。

ビルマ会『パゴダの鐘』昭31。箱の題名を見たかぎりではありふれた戦記もののようだが、表紙の副題には「特設鉄道隊の裸像」とある。泰緬鉄道の文献としてとりあえず買っておくか・・・。
そんな調子で次々と買ってしまうんだ。どうしたものだろう。
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by chirindo-tensyu
| 2010-11-23 20:19
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同業先輩のバタフライ氏に天牛堺書店のことを話したら、「あっこは業者の市でも一番たくさん買っとるよー」。そりゃ、そうだろう。あれほどの店舗数と本の供給量を維持するには、買取にも相当力をいれているはず。奈良の電話帳にまで大広告を載せているもんな。
その天牛堺書店が新規にポイントカードサービスを始めました。通称ブルーカード。入会金300円はちと高いけどすぐに元がとれるだろうと早速入会。たまったポイントに応じて紙の商品券を送ってくるというのは今どき珍しいシステム。
さあ、何枚送られてくるか楽しみだね。
その天牛堺書店が新規にポイントカードサービスを始めました。通称ブルーカード。入会金300円はちと高いけどすぐに元がとれるだろうと早速入会。たまったポイントに応じて紙の商品券を送ってくるというのは今どき珍しいシステム。
さあ、何枚送られてくるか楽しみだね。
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by chirindo-tensyu
| 2010-11-22 19:26
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もう何年も前に持ちこまれた本で、そのまま売れずに残っていた頼山陽『校正日本外史』全12巻。

明治刊の和本。これは店売りでは無理だなと思い、処分するつもりでヤフオクに出品していましたら、ご来店のお客さんが「頼山陽の本はないか」と言われます。それで、本書をお見せしましたら何と即断でお買いあげ。こんなこともあるのですね。急遽、ヤフオクの出品は取り消し。まだ入札者がなくてよかった! 有料オプションの「注目のオークション」手数料は損しましたが、それはさして問題ではない。正直、もう私の記憶から遠のいていた本で、ヤフオクに出していなかったら、聞かれてもないといっていたかもしれず、結果オーライ、売れてよかったと思います。

明治刊の和本。これは店売りでは無理だなと思い、処分するつもりでヤフオクに出品していましたら、ご来店のお客さんが「頼山陽の本はないか」と言われます。それで、本書をお見せしましたら何と即断でお買いあげ。こんなこともあるのですね。急遽、ヤフオクの出品は取り消し。まだ入札者がなくてよかった! 有料オプションの「注目のオークション」手数料は損しましたが、それはさして問題ではない。正直、もう私の記憶から遠のいていた本で、ヤフオクに出していなかったら、聞かれてもないといっていたかもしれず、結果オーライ、売れてよかったと思います。
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by chirindo-tensyu
| 2010-11-21 21:12
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古書全般買取
古書全般買取
(学術&一般書、雑誌、古銭、切手、鉄道用品、美術品、刀剣、CD、DVDなど持込歓迎!)
大量の場合は出張買取!
経験豊富な店主が参上し適切査定・即金でお支払
寺社・大学・公的機関OK!!
まずはお電話を!
【智林堂書店】
近鉄奈良駅南へ徒歩5分
もちいどのセンター街内
0742-24-2544
(昼~夕方頃、営業不定)
0742-44-3110
(時間外 8~20時頃)
(学術&一般書、雑誌、古銭、切手、鉄道用品、美術品、刀剣、CD、DVDなど持込歓迎!)
大量の場合は出張買取!
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【智林堂書店】
近鉄奈良駅南へ徒歩5分
もちいどのセンター街内
0742-24-2544
(昼~夕方頃、営業不定)
0742-44-3110
(時間外 8~20時頃)
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